ジャック・アトラス(じゃっくあとらす)
遊戯王5D'sの登場人物。主人公
不動遊星の
ライバル的ポジションである。
赤き竜の痣を持つ五人の
シグナーの一人であり、
ボマーの発言より「荒ぶる魂(
バーニング・ソウル)」をその身に宿す一万年前の伝説の「シグナーの祖」の末裔であることが判明した。
悪魔族とドラゴン族と岩石族の混合デッキを使用し、エースカードは《
レッド・デーモンズ・ドラゴン》《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》。
「ホイール・オブ・フォーチュン」という一輪型の
D・ホイールに搭乗する。
元々は
サテライトの住人であり、「
チーム・サティスファクション」時代も含めて遊星たちの仲間であったが、治安維持局の
イェーガーによって「シティでデュエルキングにならないか」と誘いを受ける。
ジャックがこの誘いに乗らなかったら5D's自体始まらなかった。
その際、条件として求められていた《
スターダスト・ドラゴン》のカードとサテライト脱出に必要なD・ホイールを遊星から奪って行った。
自らがキングである事に誇りを持ち、全てを犠牲にして来た自分に対して何も捨てずに自分に挑んで来た遊星に嫉妬と憤怒を覚えていたがフォーチュンカップにて敗北。
その後は記者に「
元キング」呼ばわりされる始末だが、「真のキング」を目指すべく新たな道を模索してはいるらしい。
チーム・サティスファクションのメンバーの中で唯一マーカーが最後までついてない
(*1)
。
また、チーム・サティスファクションの中で唯一特定のカテゴリに依存するテーマデッキを長い間使用していなかった(
遊星はシンクロン、
クロウはBF、
鬼柳はインフェルニティ
(*2)
)が、《コール・リゾネーター》などを使うようになったあたり、おそらくリゾネーターデッキになったと予想される。
岩石族・悪魔族・ドラゴン族の複合型パワーデッキであり、《
レッド・デーモンズ・ドラゴン》のシンクロ召喚を主眼にしている他、貫通ダメージを与えるモンスターやリゾネーターと名のつくチューナーを使う。
WRGP編以降は回が進むにつれ《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》押しが強くなり、初期に比べると圧倒的なデッキパワーを獲得している。
シティとサテライトが統一された後は、職にも就いていないのに、仲間が稼いだ金で毎日のように3000円のコーヒー(
ブルーアイズ・マウンテン)を飲んでいたり、
WRGP開幕パーティー用の衣装を誂えたり、仲間たちを引っ張り出してまでおしるこヌードルを買い占めにいっては
クロウの怒りを買っていた。
余りにも浪費癖が目立つためクロウは「少しは仕事したらどうだ」などと何度も言うが、就職しようにもアルバイトしようにも長続きせずにすぐにクビになっている。
それでも本人は「オレに合う仕事がないのだ」と開き直っていた。
タッグフォース5の公式サイトでは
「無職」
とはっきり書かれている。
一時期は節約を覚え、カフェの頻度を減らして自分で淹れた茶を飲んでいたりと反省はしていたようだが、その後1日で前述の3000円コーヒーを12杯も飲み干し、挙句の果てにクロウに経費としての計上を要求するなど、傍若無人極まりない唯我独尊っぷりを見せた(なお、この自棄コーヒーの原因はただのたそがれである)。
好きな食べ物はカップラーメン。幼少期に
マーサに拾われカップラーメンを与えてもらってからというもの、初めて
満足に食事にありつけた喜びから大好物になったようだ。
現在でも
イェーガーに
イリアステルのことを聞き出そうとしている状況にも拘らず、かつて自分のカップラーメンを盗み食いされたことを
自分こそ彼の誘いでスターダストとD•ホイールをパクッといて真っ先に追及したり、イェーガーもまたカップラーメンを通して厳しい人生を歩んできたことを聞き、それに共感したりするくらい執着している
(*3)
。
劇中に出てきた「ピリ辛レッドデーモンズヌードル」も好きなラーメンの1つ。キングの魂の名前を頂戴しているだけあり、ジャックはこの商品の広告料を貰っている模様。だが、全部これを始めとしたカップラーメン購入費に消えるので意味が無い。
アストラルもビックリの永久コンボである。
遊星にフォーチュンカップで敗北して以降、「キング」と呼ばれることを極端に嫌い、「今の俺はキングではない」と訂正させる。
ただしマックスなど
(*4)
、子どもに対してはその限りではなく、敢えてキングとして振舞う事も。
一方「元キング」と言われると
「元キングだと!?」
と激昂する。
ダークシグナー編終了後しばらくはキングの面影が全くない程の体たらくであり、大して強くもない敵に苦戦したり、昔の自分とも言える偽ジャックにあっさり敗北したり、挙句の果てに「ジャック・アトラスですらありはしない」などと言われてしまい、遂に「元ジャック」の称号まで獲得してしまった。
他にも詰めデュエルを解けたためしが一度もなく(同じことは
クロウにも言えるが、伏せカードの情報がまだ与えられていなかったため仕方ないと言われる)、伏せカードの正体やモンスターの情報が与えられていながら、毎回長考もせずに猪突猛進して自爆している。
キング時代は遊星の防御カードに「姑息な危機回避は変わらんな!」などと言いつつもきちんと対応しており、こんな自爆キャラではなかったので、この時期のジャックは本気で弱くなっていたとしか思えない。
環境が人を変えるのだろう。
また、上記の通り自分こそほぼニートな癖に
ある依頼でステーキを奢って来た
牛尾さんと
深影さんに対し「安月給のこいつらが、タダで飯を奢るなど有り得ん!」と断ったり、更に
イェーガーに対し「立派な社会人だと?フン、笑わせる」と言ったことで視聴者に「お前が言うな」と言われたが、その次週では、イェーガーの組織で作成した詰めライディングデュエルをイェーガー自身が解けなかった割に、その後のイェーガーが詰めデュエルの回答について「そういうことでしたか」と理解したかのような発言をしたことに対し、なんとジャック自ら「お前が言うな」と言った。
その後スレなどで「お前も言うな」と返されたことは言うまでもない。
おまけに乱暴な発言をしたり明らかに悪いことをしたりしても一切謝ったことがなく(ただし自覚はしている)、仲間内以外からの好感度はチーム一の問題児としてそれほど高くなかった。
「キング時代が一番輝いていた」と言われることもあるが、そのキング時代の防衛戦すら
ゴドウィンによる八百長であったことが発覚してしまった。
「お前は実力でキングになったわけではない」とドラガンに罵倒された彼は「バカな……!」としか返せなかった。
(*5)
しかし、過去の
遊星とのデュエルで勝利していたこと(計算ミスにより遊星のライフが100ポイント残っていたがこれはスタッフ側の問題)、負けた本人が完敗を認め後々大荒れした氷室や、現在の遊星といい勝負を繰り広げた
炎城ムクロとのデュエルの結果は真実であるので大衆を誤魔化せる程度の実力はあったのだろう。
しかしやはりそれは真のキングと呼べるものではなく、本人も後にそれを自覚している。
これらの言動から、「
元キング」「天性の野獣」「ジャック・アホラス」「
ニート」などと散々な呼称を作中、視聴者からつけられがちなキャラである。
このように書くと救いようの無いダメキャラのように思われるが、傲慢さばかりが目立つ初期と比べると、仲間や子どもを思い遣ったり、相手が悪人であっても見殺しにはせず助けるなど人間的に成長している面も伺える。
我が身を顧みずに
カーリー渚を救おうとしたり、《
レッド・デーモンズ・ドラゴン》を犠牲にして遊星に《強制終了》を残させるなど、男気あるところを見せることもある。
それ以外にも遊星やクロウを仲間として再認識したり、痣の持つ力に振り回された
龍可と痣がなくて悔しがっている
龍亞の様子を見て「お前達双子はあわせて1人分だ」と、言動は粗暴ながらも気を遣っている様子が分かる。
さらに面識のなかった人物(
ボマーや
風馬など)にも「かけがえのない同志」「戦友」と言ったり、両親が大金持ちなので金の苦労を知らない龍亞の迂闊な発言に対して怒った
(*6)
事で自分が悪いと考える事が出来るようになったり、味方がピンチのときは自分が何とかするという、本当の意味での「上に立つ者」としての資質を獲得しつつあったり、初期からは考えられないほどの心の強さを身に着けている。
特に遊星や仲間たちが落ち込んでいるときに真っ先に励ますのがジャックであり、何があってもへこたれない精神が仲間にも勇気を与えることが多い。
ある意味「真のキング」へのロードなのかもしれない。
チーム・ラグナロク戦ではとうとう
蟹の絆シンドロームに浮かされるようになり、因縁のドラガンを実力だけで倒した。
更に
アポリアとのデュエルでは言葉による説得も試みるなど、多くの視聴者も遂にジャックの真の実力を認めるようになり、本スレでは「卒キング」と呼ばれた。
アーク・クレイドル事件以降、チーム5D'sの仲間達の前から姿を消していた。
他のメンバーが
新たなモーメントの開発責任者や
セキュリティ隊員になり、
医師かプロデュエリストか卒業後の進路に悩むメンバーもいる中、
ライディング・デュエルの武者修行に出ていた事が発覚。
相変わらずの無職振りである(身内の世話にならないだけ成長したとも取れるが)。
一応、進路に悩むメンバーとは異なり、彼の将来ははっきりしているようで世界最高のプロリーグへと身を投じる事を宣言している。
ぶっちゃけそれ以外の進路などどの道見つからない、などといってはいけない。
武者修行の成果はそれなりに出たようで
ボマー、
シェリー、
鬼柳などの実力者を敗北させた上、
体格まで幾分良くなっていた。
また、同話の中で進路に悩む他のメンバーのため(実際は世界に出る前に遊星とデュエルしたかっただけと思われる)に遊星とライディング・デュエルを始めた。
ラストデュエルでは、どこから入手したのか、と思われるほどの新カードを披露した。
(遊星も同じように大量の新カードを披露したが、彼は同時に同窓会も行っている。)
結果は
今更1期OPの映像を回収されて
敗北したものの遊星とのデュエルを心から楽しみ遊星との再戦を約束、狭霧達に見送られプロリーグの世界へと足を踏み入れた。
街を出る際、荷物に混じって自分についてこようとしたカーリーに対し、「世界のトップに立つのに女など邪魔だ!」と言い放っており、かつて自分から告白したことは、完全になかったことにしたらしい。
ある意味究極の
フラグクラッシュ法である。
そして数年後シングルリーグのチャンピオンに君臨し、かつての仲間であり挑戦者であるクロウを迎え撃つ。
まぁなんだかんだで最後は自身の実力でキングになったようだ。
なお、
リアルファイトの実力はかなりのものであり、単身でアジトに乗り込み窃盗団を全滅させたり、
満足同盟時代には長い脚を活かしてデュエルギャングのボスの逃走を阻止したりしている。
声優は星野貴紀、アニメ
GXでは
オネストの声を担当しており、彼自身もデュエリストである。
サキよみジャンBANG!ではグッドスタッフを使い、レギュラー出演者のシモッチバーンを圧倒した。
テレビや自身のブログで「元王者」「レモン」「250円」などと言っているため、視聴者や決闘者の俗文化に詳しい様子が伺える。
また、ジャックの身長は星野氏の身長と同じであるという裏設定が存在するとかしないとか。
漫画版におけるジャック・アトラス
アニメ初期以上に決闘者の頂点であることが強調されており、シティに於いて疾走決闘大会10連勝という前人未踏の偉業を成し遂げた「絶対王者」の別名を持つ男。闇のカードを探している。
「俺に倒されたいのなら勝ち上がって来い。」と発言するなど、アニメの初期以上に傲慢な性格となっている。
レクス・ゴドウィンに「我が息子」と呼ばれ、本人も「父上」と返している。
アニメと違い
遊星との接点がなかったようだ。ただし
鬼柳京介とは知り合い。
デッキ
アニメ版
自ら「パワーデッキ」と豪語する悪魔・岩石・ドラゴン族混合デッキを使用するが、《
青眼の白龍》の高速召喚を狙う
海馬に比べて、あまりコンセプトが明確ではない。
おそらくそれらのモンスターを利用した《
レッド・デーモンズ・ドラゴン》のシンクロ召喚を目指すデッキと思われる。
シンクロ素材に《バイス・ドラゴン》と《ダーク・リゾネーター》をよく使用するため、【バイスリゾネーター】と呼ばれることもある。
初期は貫通・守備表示モンスターの破壊・直接攻撃など、相手の守備を対策するカードが多かったが、
ダークシグナー編中盤以降は《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の派生形態である《セイヴァー・デモン・ドラゴン》と《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》に加え、味方シンクロモンスターの攻撃力を上げる《バイス・バーサーカー》や相手モンスターの攻撃力を下げる《アタック・ゲイナー》などを使用していることから、攻守変化によって圧倒的ダメージを与え、高打点のビートダウンを目指すデッキに変遷しつつあるようだ。
また、遊星(アニメフェスタ戦)やアンドレに敗北した原因が効果ダメージであったことからか、《パワー・ジャイアント》や《エクストラ・ヴェーラー》など、それまで使用していた《クリムゾン・ヘルフレア》以上に汎用性の高い効果ダメージ対策カードもよく使用するようになった。
しかし自らのパワーを過信している面があり、遊星やアンドレ、マックス(紅蓮の悪魔のしもべが憑依)との戦いではその力へのこだわりに足をすくわれる結果となっている。
本人は「このジャック・アトラスにパワープレイ以外の戦術などありえん」と言っているが、実際にはアタッカークラスの攻撃力を持つ下級モンスターはあまり入っておらず、かといってシンクロ召喚に特化したデッキでもないようで、《バイス・ドラゴン》が絡まないと1ターンでシンクロ素材が揃わないことが多い。
おまけに突貫攻撃をあっさりかわされて返り討ちに遭ったりと、(元)キングなのかただのエンターテイナーなのかよく分からない状態になっている。
しかも昔のデッキをよく見ると、誰も入れないようなソスカード(《チェンジ・デステニー》《血涙のオーガ》《ハーフorストップ》など)ばかりが入っていた。
これでは「八百長でキングになったただの道化」と言われてしまう理由も頷ける。
もちろん、その点を強調して、「パワーデッキ(笑)」「パワープレイ(笑)」「紙束」などと馬鹿にする視聴者は存在する
(*7)
。
しかし
ダークシグナー編中盤以降から使用している彼のデッキはより実践的なものへと変遷し、ワンターンキルの抑止になりつつシンクロ素材になる《バトルフェーダー》や、効果付きモンスターの動きを封じる《デモンズ・チェーン》など汎用性の高いカードが投入されるようになった。
WRGP編に於けるニコラス戦では効果ダメージ対策カードを使用して相手を文字通り自爆させたり、紅蓮の悪魔のしもべ戦では相手のロックバーンを逆手にとって大ダメージを与えたりするなど、副次的とはいえテクニカルな戦法をとることもある。
そして
OCGが第7期に入ってからは、ジャックのモンスターの中では際立って強力なシンクロモンスター《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》や強力なレモン&リゾネーターサポートカードが多数登場した。
以降のデュエルではチューナー専用サポートカードの使用頻度が大幅に増え、ライディング・スタンディング問わず、ほぼ毎回《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》をフィニッシャーにしている。
あまり気づかれないが、そのためジャックは
満足同盟の切り札の中で基礎攻撃力最大のカードの所有者である。
それ以前からも《トラスト・マインド》《リバイバル・ギフト》といったチューナー向けカードを使用したこともある。
《調律》《調和の宝札》《ネクロ・リンカー》など、遊星が使うチューナー用サポートカードはOCG化の際に条件・制約が付きやすいため、【チューナー】デッキを使用する者にとってはジャックの使うカードの方が期待度は高いのかもしれない。
漫画版
アニメ版同様悪魔族中心ではあるものの、より脆弱なモンスターが多くなっている。
だが一方で、罠カードによる妨害・ロックが多彩になっており、張り巡らされた計略と高ポテンシャルのカードで敵を圧倒する、「パワープレイ」そのものと言えるデッキである。
特にエースカード《天刑王ブラック・ハイランダー》の高い制圧力は、相手を完膚なきまでに叩き潰す、まさに「死兆星」と呼ぶに相応しいモンスターである。
王者故の絶対的自信と、フルチューンされたホイール・オブ・フォーチュンによって
フィールが極限まで高められており、その威圧感だけで遊星を動揺させている。
デッキもさることながら、優れたフィールと本人の気迫も含めてパワーの象徴と言える。
ゲームにおいて
序盤では、アニメで使用した悪魔族・岩石族・ドラゴン族モンスターを混合したデッキを持たされる。
この場合はどうしてもデッキレベルが低めになりがちである。
それ以外では、ピース・ゴーレムを切り捨て【悪魔族】寄りの構成にしたデッキや、
《バイス・ドラゴン》と《ストロング・ウィンド・ドラゴン》のコンボを主体とした純正【ドラゴン族】を使用する。
特に後者は基本的に攻撃力の高いモンスターを出して殴るだけというまさにパワーデッキであり、CPUの残念思考でも扱いやすいためなかなかの強敵となる。
アニメで使用したカードに拘らずに《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》の高速召喚を目指すデッキもある。