次期主力WD「天陽」

全身図

出力強化ユニット

ソルジャーユニット

極地ユニット(宇宙)

電子戦強化ユニット

重砲撃ユニット

シーカーの雄姿

(絵:津軽、明太)
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一般性能要求(要点)

一般性能要求
 次期主力ウォードレスは一般兵でもウォードレスダンサーでも使うことが出来るウォードレスで、陸軍の主力として大量生産が見込めることから、生産性にも留意して開発された。30年は使われる前提で開発されており、拡張性にも留意した結果、かなり余裕のある、大型の装備になっている。多数のバリエーションが存在し、あらゆる戦場で活躍した。

評価

全能力×2.25(評価2)
(SHQ認定につき+2。合計で評価4)

特殊

  • 天陽は歩兵として扱う。
  • ウォードレスダンサー、もしくは歩兵、偵察兵1名を必要とする。この着用者の能力をベースとして評価修正を加える
  • 天陽は白兵戦、近距離戦、中距離戦、遠距離戦行為ができ、この時、これら攻撃判定は×1.50(評価1)される。
  • 戦闘時に1機につき食料1万tを使用する。
  • 兵員2人分として数える。
  • アタックランク12として数える。

次のアイドレス

t:→次のアイドレス = 紅陽の開発(ウォードレス),治安維持ウォードレスの開発(イベント),ライフルマン(職業),レコン(職業)



次期主力WD開発について

◆序文
都築藩国の次期主力WD「天陽」は、陽光の後継機として開発された汎用ウォードレスである。陽光開発によって都築藩国ではウォードレス開発の下敷きが構築され、その技術や施設の充実がその後に図られており、天陽はその土台から開発されている。

◆天陽開発の主旨
天陽は陽光に引き続き、ウォードレスコネクタが無い者でも装着可能なように、また汎用性の利く様に開発されている。これは、少数のコネクタ保有アイドレス着用者よりも、強化幅が小さくても多数の人員が装着することで歩兵の能力底上げを行うべきであるという方針によるものである。これに伴って生産性の向上を図るべく後述のように開発体勢が整えられ、天陽それ自体の開発も綿密に行われた。具体的には本体はシンプルに作られており、必要に応じて開発されるだろうユニットや火器へのハードとしての対応を簡易にできるものとしている。


◆天陽の特徴
天陽は陽光の後継機ということで、その特徴を多く引き継いでいる。基本的には人型からは大きく外れない外見であり、カラーリングも基本的には赤が主体である。
天陽は陽光の発展系として、各部位の構造、部品、そしてシステムまで見直しがなされており、基本的に大量生産を主眼としているため、本体構造はシンプルに考えられ、生産性と整備性の確保に重点が置かれている。また、コネクタ未保有者のためにヘルメットバイザーなどの情報システムが充実していることも加筆しておく。
装備については、陽光の流用品が多いのだがそれぞれに改良を加えた上、新しいものについても適宜加えられている。これらは必要に応じて選択するランチによって構成されており、天陽の性能に合わせて用いられるだろう。また、陽光の背面ユニットの発展系を装備しており、大幅なポイントの増加がなされている。全身には応じたポイントが設けられており、ユニットの補佐となるものである。それぞれの用途に合わせて多岐に渉る種類が用意されており、また今後も開発されるだろう。
構造のシンプル化とユニット換装システムの強化によって、それぞれの戦場や開発現場に合わせた応用が利くのも天陽の利点である。

◆開発体勢の整備
都築藩国では陽光開発の段階で、I=DよりもWD主体の開発体勢が組まれてきた。
WDに不可欠な人口筋肉の開発については、畜産関係の遺伝工学とノウハウを用い効率的な生産が組まれている。都築藩国農林水産部では、軍部に当たる危機対応局との連携によって今では専用のチームと施設が設けられているものである。
また、アイドレス工場でもWD開発専門チームが組まれており、開発ラインについても効率化が図られている。開発については帝國規模での大量生産を考え、WD技術のノウハウも明確にまとめられており、広く伝授される用意も整えられている。

◆天陽のユニット
▽主旨
天陽は背部及び各部ポイントにユニットの着脱を行うことで機体の幅広い運用を考えられている。基本的に攻撃型ユニットは背部に装備格納ユニットやロケットブースターを装備し、各部ポイントには弾薬などを装着している。支援ユニットや特殊なユニットは背部ユニットのサブポイント的な役割が多いものである。
これらユニットはここに列挙したもの以外にも試作段階の物を含め多々存在する。これは天陽の開発理念として、天陽の幅広い運用を今後も続けていくためには本体はシンプルにしつつ、ユニットや装備の開発によって今後も進化を続けていくというものがあるためである。

▽ソルジャーユニット
天陽の基本的なユニットである。
WD着用歩兵としての特徴を最大限生かすものであり、背面ユニットに各種兵装取り付け用のアームとロケットブースターが付属している。

▽出力強化ユニット
強襲や離脱作戦用のユニットである。
背部ユニットのほぼ全てがロケットブースターであり、他のユニットと比べて遥かに機動性が高い。
ユニット自体の着脱が容易であるため、ブースターを使用しきった後に即時身軽に動くことができる。

▽重砲撃ユニット
WDでI=D級の砲撃を行うためのユニットである。
陽光の武装ユニット"弁慶"の発展系であり、背部ユニットにウェポンアームが6つ取り付けられている。
肩上と脇下にそれぞれ2つずつ、計4つのアームが動き、それぞれに大型の火器を取り付けての砲撃が可能。残りの2つは背面に大きくせり出し、各種兵装の保有を行う。これにより、重い火器でも全身を使って支えることで、腕部だけの場合よりも射撃精度の向上が図られた。

▽電子戦強化ユニット
指揮通信及び電子戦の際に用いられるユニットである。
陽光の指揮通信ユニットの発展系であり、背部ユニットに大きなコンピューターとアンテナが装備されている。これにより、敵側からのジャミングを防いでの指揮通信を行えるほか、逆にこちら側からのECM稼動で敵レーダーなどの妨害も可能である。

▽水密ユニット
ある程度、水場での運用を考えられたユニットである。
背部ユニットに小型の圧縮酸素ボンベ及び小型スクリューが取り付けられており、全身のポイント各所を連結し、水密性を増している。
武装は水中銃などがあり、渡河や、ある程度までの水中行動が可能である。

▽極地ユニット(宇宙)
宇宙空間での運用のためのユニットである。
これは陽光の宇宙ユニットの流用品であり、生命維持装置と背部及び全身のポイントにそれぞれ姿勢制御装置がつけられている。
また、装備はレーザーが主体のため、背部ユニットには大型電源が取り付けられている。

◆天陽の装備(1)
銃火器類
  • アサルトライフル
12.7mm機関銃。陽光よりの流用品である。
長さ1m、重量15kg。射程は500mほどのベースウェポン。
ユニット構造になっていて整備性が向上している以外にも、
ロングバレルやグレネードランチャーの装着などの様々な仕様への変更が容易になっている。
通常はマガジンを使用。
  • ハンドガン
アサルトライフルのバックアップ用として製作されたハンドガンである。
口径は12.7mmで、人間が扱うにはやや重いものであるが、WDにとっては丁度良いくらいである。
  • アンチマテリアルライフル
WD用のAMR。
コンクリート程度であればやすやすと引き裂く威力のある対物狙撃銃である。
また、対空兵器としても扱うことができる。
そのまま持ち運び使用もできるが、安定した狙撃のために銃底に二脚がオプションでつけられる。
  • ATM
陽光からの流用品。
単発式対戦車ミサイル、重量50kg。射程は1000m程度。
  • SAM
陽光からの流用品。
単発式地対空ミサイル、重量50kg。射程は1000m程度。降下攻撃するアウドムラ対策でもある。
  • レーザー砲
宇宙での運用などを考え設けられた武装。陽光開発段階でのレーザー砲を更に改良したもの。
腕部に装着し、背部バックパックを電源としている。冷却装置の改良により、故障率を低く抑えることができた。
  • 水中銃
天陽用に開発された水中銃。
水中での使用にも耐えるよう、特殊な弾薬を専用に用いている。
  • 各種グレネード
通常の爆薬が炸裂するグレネードの他に、スタングレネード、焼夷弾、煙幕弾、粘着弾、ジャミング弾などが用意されている。
これは歩兵として屋内などでの行動することも考えられてのことである。
白兵戦武器
  • WDブレイド
WD用に設計された刀であり、超振動モーターを装備することで切断しやすくなっている。
無論、重量的に普通の人間が用いることはできないものであり、その重さもかなりの威力に繋がる。
  • シールド
WD用に設計されたヒーターシールド。
脇に射撃用の溝があり、突入時や白兵時に重宝するものである。

◆天陽の装備(2)
次期主力WDの開発に並行して、新型のシーカーの開発も進められていた。
当初は現行の機能の見直し・改善が主であったが、その過程において全く新しい機能が発案され、採用されている。

まず一つ目は人工知能、すなわち自律機能の搭載である。
これは、一般兵(ここではWDコネクタ非保有兵を指す)がシーカーの機能を十分に活用できていない(WDコネクタを利用できないため操作が限定される、あるいは困難である)、という現状を改善するために採用された案であった。
ちなみに、シーカー内人工知能に複数の簡単な自律パターンが構築しておき、用途に応じてパターンを選択するというシステムになっている。
この案の採用により多少コストは上昇したものの、一般兵であろうと簡単にシーカーを扱うことが可能となった。(もちろん、WDコネクタ保有兵もこの機能を使用できる)

二つ目はシーカー用換装ユニットの開発である。
これは「本体だけでなくシーカーにもユニットを着けられないだろうか」という素っ頓狂な提案に端を発しており、とりあえず試しにということでいくつかのプランが考案され、結果シーカー本来の偵察能力と静粛性は低下するものの特徴的な能力を付加させる換装ユニットが数種完成している。
また、各ユニットに対応するため新たな自律パターンの構築されたが、機能が複雑であり完成度が不十分なものもあるようである。
なお、完成したシーカー換装ユニット(Sユニットと略される)は以下の通りである。

▽独立戦闘型ユニット
火力・航続力強化ユニットとも言われる。小型の機関砲と増加燃料タンク・補助ブースターで構成されるユニット。機関砲はコスト削減のためトモエリバーやダンボールに使用されている物を流用している。
シーカー単独でも行軍・戦闘が可能になるよう設計されたSユニットであり、直接戦闘能力に劣る電子戦強化ユニット等が離れた場所から使用する。
基本的には小型非装甲の敵との戦闘を想定しているが、陽光のシーカーのようにATM・SAMを装備することで大型の敵にも対応が可能。ただし、重量増加により機動性・航続力が低下するため必要と判断された時のみ装備される。
また、破壊されることを前提とした威力偵察機として使用することも可能である。

▽シールドユニット
シーカーの上面に盾を貼り付けるという、名前そのままのSユニット。戦闘中、とっさの判断でシーカーを操作して盾にしたという事例を元に考案された。盾には軽量な積層装甲を使用。
自律モードでは使用者の周囲に浮遊し(射線を遮らないように設定可能)、危機に反応し自動で防御を行う。手動で敵の攻撃や射線に割り込ませて味方を守ることも可能。
自律モードにて本体に追従させるだけで流れ弾や奇襲にも対応してくれるためどのユニットにおいても有用であり、手動でなくとも十分に機能するという点で特に一般兵に好まれる装備となった。

▽白兵ユニット
シーカーの前面および左右にブレードを装備させたSユニット。破損を避けるためカメラアイ部分にカバーがかけられる。シールドユニットと同じく、シーカーを敵に衝突させてひるませたという実戦での事例が元になっている。
戦闘力の付加という点では独立戦闘型と同じであるが、前衛型のユニットが使用する場合や混戦時にはこちらの方が有効だと考えられている。
戦闘補助マシンというよりは手持ち不要な武器の一つとして扱われ、他の武器と併用して使われることが多い。上手く使えば敵死角よりの攻撃も可能。
しかし、一般兵では直線で突進させる程度の操作しか出来ず、また戦闘と同時にシーカーの操作を行うには熟練が必要とされるため、使いづらい代物ではある。

▽高高度飛行ユニット
浮遊装置を追加装備し高高度の飛行を可能にするSユニット。推進装置の他に左右に一つずつワイヤーを装備、消費の増加に対応して燃料タンクも増設されている。
主に偵察・着弾観測目的で使用されるが、ワイヤーを用いて物資の輸送を行ったり、各種グレネード等を敵上空から投下するなどの使用法もある。
小型ゆえ飛行していても発見されにくいのが最大の利点だが燃料消費は極めて激しく、燃料タンクを増設したにも関わらず航続時間は通常のシーカーより大きく劣る結果となっている。

(文:都築つらね、らうーる)


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最終更新:2008年07月14日 00:31