VMwareでwin2kを動かす
趣味でLinuxを使っているけどwindowsにはあってLinuxには無いなんてソフトがあるのは良くあること。
あってもLinux版は有償なんて言う話も結構ある。
だからといってwineで動かすのもまだ不安定だし、再起動してwindows起動するまでもないことも。
そこで仮想マシンの出番。
主なLinuxで動くフリーの仮想マシンとして挙げれるのが
- QEMU
- いろいろなアーキテクチャーに対応している。
- VMware Player,Server
- Serverは仮想マシンの作成が可能、Playerは再生のみ。
- VirtualBox
- 仮想マシンの管理が楽。
- Xen
- CPUがVTもしくはAMD-Vに対応している必要あり。
すべてオープンソース。流石。
そんななかでVMware Playerにwin2kをインストールしてみました。ディストリはUbuntu。
※最後まで読んでから実行することをお薦めします。念のため・・
まずインストール。パッケージがあるのでそこからもらってきます。
$ sudo apt-get install vmware-player
途中ライセンスの同意を求めてくるのでよければyes(y)を。
その次にNATを使うかどうかというのが出てきます
これはゲストOSのネットへの接続方法で
- ゲストOSがホストのIPアドレスで接続する場合をNAT
- ゲストOSがホストのIPアドレスとは別にIPアドレスを取得して接続する場合をBridged
- ゲストOSが設定無しにネットには接続せずホストOSのみと接続する場合をHost-Only
という風になってるんだと思います。まぁ分からなければyes(y)でNATを使うのがいいと思います。
次に仮想マシンのハードディスクイメージを作成。
これはQEMUをインストールしてQEMUのコマンドを使うのが楽です。
$ sudo apt-get install qemu
でQEMUをインストールし
$ qemu-img create -f vmdk win2k.vmdk 10G
とすれば10Gぶんのwin2k.vmdkというHDイメージができあがります。
ちなみにvmdkというファイル自体はサイズが変動するので最初から10Gはないです。
次に設定ファイルを作成。VMwareの仮想マシンは.vmxの拡張子のファイルでメモリの量やハードディスクの構成などを書いていきます。
内容はこんな感じで
#!/usr/bin/vmware
config.version = "8"
virtualHW.version = "3"
displayName = "Windows2000Pro on VMPlayer"
uuid.action = "create"
guestOS = "win2000pro"
memsize = "256"
usb.present = "FALSE"
floppy0.present = "FALSE"
ide0:0.present = "TRUE"
ide0:0.fileName = "win2k.vmdk"
ide1:0.present = "TRUE"
ide1:0.fileName = "auto detect"
ide1:0.deviceType = "cdrom-raw"
ethernet0.present = "TRUE"
ethernet0.connectionType = "NAT"
ethernet0.virtualDev = "vmxnet"
ethernet0.addressType = "generated"
sound.present = "TRUE"
sound.virtualDev = "es1371"
詳細は
- displayName = "Windows2000Pro on VMPlayer"
- 仮想マシンのウィンドウのタイトルになります。ご自由に。
- memsize = "256"
- ゲストOSに割り当てるメモリの量。ご自由に。
- :usb.present = "FALSE"
- floppy0.present = "FALSE"|それぞれUSB,フロッピーを使用する場合はTRUEを。
- ide0:0
- プライマリのマスタドライブについての設定。同様にide0:1はスレーブを表します。
- .presentで使用の切替え。.fileNameにはwindowsのCドライブにあたるHDイメージとして先ほどのwin2k.vmdkを指定してます。
- ide1:0
- セカンダリのマスタドライブについての設定。
- .fileNameに"auto detect"、.deviceTypeに"cdrom-raw"とすることでホストのドライブを指定しています。
- isoイメージで指定する場合は.fileNameにイメージのパスを、.deviceTypeには"cdrom-image"を指定します。
- ethernet0.connectionType = "NAT"
- 上で書いた接続方法。ご自由に。
こんな感じでHDイメージ、.vmxファイルを同じフォルダに置いてPlayerに読ませると適切に設定してくれると思います。
後はドライブにインストールCDを入れるかisoイメージを指定するかしてまったりとwin2kをインストール。
これで一応完了。
インストールできたら今度はゲストOSの方にVMwareToolsを入れると色々楽になります。
これはPlayerには入っていませんが、Serverの方には入っているのでこれを使わせてもらいます。ライセンス的にもいいみたいなので・・
VMware ServerのページからDownload Now、ライセンスに同意してVMware Server for Linuxのtar玉をもらってきます。
ダウンロードしたファイルを解凍し、lib/isoimagesにあるwindows.isoを適当なフォルダに持ってきてからvmxファイルのide1:0の所を
ide1:0.fileName = "(windows.isoのパス)"
ide1:0.deviceType = "cdrom-image"
に変更します。Playerを一度終了しないと変更は流されると思います。
そしてまたPlayerを起動。windowsが起動してCD内のsetup.exeからVMwareToolsをインストール。
終わったらide1:0の所は元の形に戻しておくといいと思います。
これで終了。
後必要なら設定しておいてもいいのが
svga.maxWidth = "1280"
svga.maxHeight = "1024"
画面のサイズの最大を変更。
parallel0.present = "true"
parallel0.filename = "/dev/parport0"
parallel0.bidirectional = "TRUE"
パラレルポートの設定。
serial0.present = "true"
serial0.filename = "/dev/ttyS0"
serial0.flowcontrol = "TRUE"
シリアルポートの設定。
などがあります。色々あるので調べてみては?
最終更新:2007年03月13日 21:53