松戸車両センターの歴史・概要はこちらから(Wikipediaへ)
→松戸車両センター
常磐緩行線と乗り入れ先の東京地下鉄(東京メトロ)千代田線向けの車両で、番台区分は2000番台となり、松戸車両センターに配置されている。本番台区分は10両編成18本(180両)全車両が東急車輛製造製となっている。
2009年(平成21年)5月に1本が導入され、207系900番台を置き換えた。その後、2011年(平成23年)9月までに残りの17本が製造され、203系の置き換えを完了させた。なお、1999年(平成11年)秋に導入された209系1000番台は置き換え対象に入っていない。
本番台区分では車両限界の狭い千代田線との直通運転用のため、1999年に同様の仕様で新製された209系1000番台に準じた裾絞りのないストレート車体を採用している(車体基準幅2,770mm)。さらに客用ドアの間隔は他番台の4,940mmではなく、私鉄車両での採用が多い4,820mm(先頭車乗務員室直後は4,780mm)。側面においては側窓上部のラインカラーは省略。
他番台とは異なり、前頭部の衝撃吸収構造は採用せず、通常の前面強化構造としており、先頭車の向かって左前面に非常用扉を設置し非常用梯子(補助腰掛と一体形)を設置。前照灯は窓上のHID式ではなく、シールドビーム灯とし、窓下に配置。列車番号表示器については非常用扉部に設置。
制御装置をはじめとした基本的な走行機器類は0番台・1000番台と同一。ただし、本番台区分の補助電源装置は製造メーカーが東洋電機製造製、SC91形とされた。空気圧縮機はモハE232形各車に搭載、SIV装置はモハE232形2000番台と2400番台に搭載されており、モハE233形2000番台には予備のパンタグラフを搭載。
保安装置はATC-10型(東京地下鉄呼称:新CS-ATC)とATS-SN装置の2種類を搭載。車両性能は乗り入れ協定から起動加速度3.3km/h/s、減速度4.7km/h/sとしている。また、7号車にあたるサハE233形2200番台には千代田線用の誘導無線送受信機ならびに妻面・床下に誘導無線アンテナを設置。
車内内装については0番台・1000番台に準拠したものであり、座席表地は青色。車椅子スペースについては千代田線車両に合わせた2号車と9号車(先頭車の隣の中間車)へ設置。特に女性専用車両となる1号車は荷棚とつり革の高さを低くしている。また、ドア上部に設置される液晶ディスプレイは他番台(3000番台を除く)とは異なり、2基ではなく1基のみの設置(案内表示器のみ)となっているほか、ドアエンジンは0番台や1000番台のスクリュー軸駆動式ではなく、3000番台・5000番台と同様のリニアモーター駆動式を採用。運用区間に対応する自動放送装置を搭載。
落成後の変更点として、小田急線への乗り入れ改造工事が2013年度から2015年度かけ全編成に実施。当初準備工事であった車内トレインチャンネル表示画面は2014年度・2015年度内に全編成に取り付けが行われた。2015年度からは千代田線で使用が予定されているホームドア準備工事が長野総合車両センターで実施。
運用範囲は取手駅~綾瀬駅~代々木上原駅~伊勢原駅間の常磐線・千代田線・小田急線で運用。当初は小田急線には入線できなかったが、2013年4月以降、小田急用の列車無線・保安装置(D-ATS-P)搭載等の車両改造が行われた。2015年(平成27年)6月18日未明には、小田急線代々木上原 - 向ヶ丘遊園間で試運転が実施。その後、10月1日にマト7編成が小田急小田原線内にある喜多見検車区へ回送。10月26日から11月29日までの予定で、小田急多摩線内での試運転が実施。11月17日にはマト4編成による小田原線新松田までの試運転が行われた。なお、千代田線に乗り入れる小田急の4000形に対しても、同様に3社間(常磐緩行線への)直通運転を行うための対応工事を実施、2016年3月26日のダイヤ改正からJR・小田急の車両を使った3社間直通運転が開始。直通開始当初は多摩線唐木田駅発着での運用(多摩急行・急行)もあったが、2018年3月17日のダイヤ改正で廃止。
(「Wikipedia」より一部改)
〔2009年 5月19日 東急車輛製〕
〔2010年 8月 5日 東急車輛製〕
〔2010年 8月31日 東急車輛製〕
〔2010年 9月28日 東急車輛製〕
〔2010年12月 2日 東急車輛製〕
〔2010年12月14日 東急車輛製〕
〔2010年12月21日 東急車輛製〕
〔2011年 1月 6日 東急車輛製〕
〔2011年 1月18日 東急車輛製〕
〔2011年 2月22日 東急車輛製〕
〔2011年 3月 3日 東急車輌製〕
〔2011年 4月27日 東急車輛製〕
〔2011年 7月 9日 東急車輛製〕
〔2011年 7月16日 東急車輛製〕
〔2011年 7月23日 東急車輛製〕
〔2011年 8月27日 東急車輛製〕
〔2011年 9月17日 東急車輛製〕
〔2011年 9月28日 東急車輛製〕
〔2017年 9月28日 東急車輛製〕