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パールハーバー教育ワークショップ(短大・大学教員用)

History and Commemoration: The Legacies of the Pacific War

2010年度ワークショップの応募概要を追加しました。今年度の応募は3月2日締め切りです。応募用法をご確認のうえ、osakis[at]eastwestcenter.org (atは@に置き換えてください)に応募書類をお送りください。詳細は左のメニューから応募資格・応募方法をクリックして見ることができます。

 2004年より、ハワイ州のホノルルの東西センター(East West Center)でパールハーバーを題材にした中高教員用のワークショップが始まりました。2005年からは日本からの教員も参加するようになりました。1 週間にわたり、日米の教員がディスカッションをしたり、フィールドワークに行ったりなどして、歴史の理解を深めると同時に相互交流を深めてきました。
 2010年夏からは内容と対象を一新し、History and Commemoration: The Legacies of the Pacific Warとして、大学研究者・教員向けのワークショップとなります。期間は第一期が7月25日(日)から7月30日(金)、第二期が8月1日(日)から8月6日(金)まで。


プログラムについて

 パールハーバー教育ワークショップはハワイ時間の1941年12月7日の朝に起こった日本軍による真珠湾攻撃の意義を多角的に捉え、教育に還元しようとする試みです。単に軍事史を研究するものではありません。真珠湾攻撃を20世紀の日米関係や帝国主義・植民地主義等広い枠組みで考えると同時に、攻撃が今日、日米でどのように記憶されているかを検討します。また攻撃の影響をアメリカの軍隊の観点からだけではなく、日系アメリカ人や、女性をはじめとする他の一般市民の視点からも考えます。さらにパールハーバーの軍事化について、ネイティヴ・ハワイアンの研究者の意見を聞きます。「真珠湾攻撃」と一口で表現されることを、時間的にも空間的にも、より広く深い、多角的な視座から考えます。講師にはジェフリー・ホワイト、戸谷由麻、ジョナサン・オソリオ、ウォーレン・ニシモト(以上、U of Hawai'i at Manoa)、米山リサ(UC San Diego)、テッサ・モーリス・スズキ(ANU)、キース・カマチョ(UCLA)、矢口祐人(東京大学)が予定されています。
 さらにセミナー室を出て、バスや船に乗ってフィールドトリップにも行きます。実際に攻撃が行われた軍事基地(一般の観光客は入れないところです)へ行き、現場を見てその当時のことを学びます。
 また攻撃を体験した兵士や市民との交流会も行います。かれらが65年以上も前のこの攻撃をどのように記憶しているのか。その体験を今後の日米関係にどのようにいかしていくべきかを考えます。上の写真は日本軍の真珠湾攻撃によって重傷を負ったエヴェレット・ハイランド氏(右)が、ワークショップで米国側コーディネーターのダニエル・マルチネス氏(左)と対話しているときのものです。
 ワークショップのいちばんの意義は、日米の教員が同じ部屋で一週間にわたりともに学ぶことです。さまざまな意見を交換することで、パールハーバーの理解にとどまらず、相互の研究や教育理念についての理解を深めることができます。
 2005年より昨年までのワークショップは中高教員を対象にしていました(その成果は教材サンプル集をご参照ください)。今年は短大・大学で教える研究者・教員を対象とし、教育のみならず、学術的な意見交換を促進したいと考えています。アメリカ側の参加者は主に短大(community college)の教員です。かれらと積極的に交わり、ワークショップ後は日米の学生間の相互交流に取り組んでくださる方を募集します。参加者には往復の旅費(エコノミー航空券)、宿泊費(ハワイ大学内の寮)、および食費・雑費として250ドルが支給されます。
 なおプログラム内容等の詳しい情報についてはEast West Centerにある2010年度のワークショップの情報をご覧ください。




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