CATVでフリーオを使う場合

ケーブルテレビは地上デジタルの電波をケーブル内に再送信している。
しかし、フリーオで視聴できる場合とできない場合がある。

  • ポイントと予備知識
 0.地上波テレビ放送にはデジタル放送(地デジ)に使われている(アナログ放送でも使われていた)UHF帯という電波と、アナログ放送で使われていたVHF帯という電波がある。(アナログ放送では衛星放送にも使われるSHF帯を使った中継局も、全国に数ヶ所あった)
 1.地デジでは、放送局からはUHF帯でしか送信してない。アンテナ受信の場合、UHF帯だけ受信すればいい。
 2.ケーブルテレビは、UHF帯で放送されている地上デジタルの電波をVHF帯にして再送信(周波数変換パススルー)している会社があったりなかったり。これはケーブル事業者で違いがある。
 3.フリーオはUHF帯の放送だけ受信できる(VHF帯のチャンネルを受信できない)

つまり映らない場合がある(VHF帯だと×)
放送チャンネルのまま送信する場合は同一周波数パススルー

ケーブルテレビでない共同アンテナの場合(電力線障害対策・山間地など)も、この両方がある。

では自分のケーブルテレビで映るのか知る方法。

1.まず下記URLで自分のケーブルテレビを調べる。
http://www.catv-jcta.jp/digital_list/top.htm

2.伝送方式に注目
  • 同一周波数パススルーだったら
 フリーオで受信できる。同一と書いてあるとおり、UHF帯のままだから大丈夫。
 チャンネル設定もその地域のものでいいはず。あとは試行錯誤のみ。
  • 周波数変換パススルーだったら
 二つのパターンがあります。つまり映るか、映らないか。
 ①フリーオで受信できるUHF帯で再送信していると受信可能
  (ケーブル会社が中継局を受信している場合、元のチャンネルに直している場合はありうる)
 ②フリーオで受信できないVHF帯(1~12、ミッドバンドC13~C22・スーパーハイバンドC23~C63含む)で送信していると受信不能。
 これがどちらかはケーブル会社に確認するしかない。
 「チューナーがUHFしか受信できないんですが大丈夫ですか?」とでも電話できけばいい。
 受信機の型番を聞かれたら
 ・パナソニックのTU-MHD500です (単体三波チューナ)
 ・シャープのDV-HRD300(DV-HRD30 DV-HRD3)です (DVDレコーダ)
 ・ワンセグケータイに外部アンテナとして接続します
 と答えると良い。
 家に地デジTVがあるなら設定画面とか開いて受信チャンネル(リモコンのボタンの番号ではない)を見てみると早いかも。チャンネルが13~62で見れているときは「同一周波数パススルー」か「周波数変換パススルー①」で受信おk。1~12・C13~C63で見れているときは「周波数変換パススルー②」のためNG。

  • トランスモジュレーションだったら
 お察しします・・・初心者にはほぼ絶望的でしょう・・・。詳しくは以下URL。
 http://zideji.negoism.com/blog/2006/10/post_19.html

周波数変換パススルーでも気合と意地と根性で映るようにする方法もある。以下の後半部分。
http://zideji.negoism.com/blog/2006/10/post_18.html

ただし、実際にアップコンバータを入手して成功したという例は今のところ示されていない。
DXアンテナのように、商品化をやめたメーカもある。


山間地の共同アンテナ(共聴)の場合は、管理が組合の場合とNHKの場合(NHK共聴)がある。
組合の管理の場合はその組合に確認。
NHK共聴の場合は、ケーブルを張るポールに
NHK
○○(共聴名) TV
No. nn(ポールの管理番号)
というプレートが取り付けてある。最寄のNHKにこの共聴名○○を伝えて確認。
NHK共聴の地デジ改修は、多くの場合周波数変換パススルーにするらしい(未確認)


  • ミッドバンド・スーパーハイバンドって何?
 CATVでは機材の帯域を有効活用するため、電波で他用途に使われている帯域にもチャンネルを割り当てている。
 ミッドバンド(MID)とはVHF帯の3chと4chの間にある、C13~C22の10ch。電波では航空無線など他用途に使われている。
 スーパーハイバンド(SHB)とはVHF帯の12chとUHF帯の13chの間にある、C23~C63の41ch。電波では業務用無線やアマチュア無線などに使われている。
 ともにUSB版では受信できない。ExpressCard版はチューナ回路が異なりC62 C63も受信できるらしい。

 共聴の場合は、場合によっては数km引き回す場合もあり、UHF帯ではレベル低下が大きいのと、もともとの機材がVHF用(222MHz/250MHz)のものでVHFとMIDしか通らないものがあるため、(アナログ放送はVHF)地デジはMIDで伝送するようにしているらしい。
 CATVの場合、特に都市部のCATVは幹線を光化している(光ハイブリッド・HFC)場合も多く、同軸ケーブルで引き回す距離が短くなり広帯域化が容易なため、UHF対応(770MHz)の機材を使用しているケースが多い。この場合は同一周波数パススルーで伝送できる。
 会社によっては引き込みまで光(FTTH)のところもあり(ONU等は加入者側に設置)、通信会社のFTTH同様に衛星放送も同一周波数パススルーで伝送しているところまである。



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最終更新:2012年05月08日 20:27
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