目次
動作解説
製作
ノイズジェネレータ部
以前にワンチップマイコンを使ってディジタルでのノイズを作っていたのだが、昔ながらのトランジスタ逆バイアスによるノイズは気になっていて、
オリジナルでは2N3904で組んでいるが、日本的にノイズ発生再現性が高いという噂の 2SC828 を仕入れていた。
たぶんに主観的だが、手元のトランジスタをいくつか試してみたところ、以下のような結果を得た。
- 2SC828 (E-B) + 3.3MΩ 3Vp-p
- 2N3904 (C-E) + 100kΩ 300mVp-p
- 2N3904 (E-B) + 100kΩ 発振
- 2N3904 (E-B) + 3.3MΩ 2Vp-p
- 2SC458 (E-B) + 100kΩ 1.7Vp-p
- 2SC2240 (E-B) + 100kΩ 2Vp-p そのうち発振してしまった
この結果より2SC828を採用することにして、ノイズジェネレータ部の回路は以下のように決定した。
サンプル&ホールド部
前節のノイズジェネレータで発生したノイズをサンプル&ホールドする回路を追加した。
ノイズの波形
実際にどのようなノイズが発生しているのか、オシロスコープで観測してみる。
青い波形がノイズジェネレータが出力しているノイズである。
サンプル&ホールドした波形
本節で追加したサンプル&ホールド部を動かして実際にノイズをサンプル&ホールドしてみた。
まずこの図が、入力ノイズ(青)とサンプル&ホールドされたランダムノイズの波形(黄)を示している。
次の図が、サンプリングパルス(青)とサンプル&ホールドされたランダムノイズの波形(黄)を示している。
エンヴェロープフォロワ部
オリジナルでは、入力(ギター)信号からピッキング時の強さの時間変化(エンヴェロープ=包絡情報)を取り出して、それを制御信号としてフィルタを制御する系統も用意されているが、本製作ではそれを省略することとした。
フィルタ本線系
電源
巷では電圧コンバータを使った電源が流行っているようだったが、このようなパルス性のLFOを使った回路には適さないのではないかと考えた。素直にトランスを使った電源を組んだ。
MIDI同期のために
ランダムノイズの変化周期をMIDIクロックに同期させたいという欲求がある。この節ではそれに対応するべく、ランダムノイズ~サンプル&ホールド部をどのように改造していったら良いのかを解説する。
クリックノイズ対策
最終更新:2007年03月27日 12:23