キャノボ初挑戦。達成はならなかったものの完走。
次回以降のチャレンジと、新たな挑戦者のために記録とレポートを公開。



  • 記録
2011年4月1日16時00分梅田新道発~2日18時59分日本橋着

GPSロガーのデータ
Dst 548.4km
Time 26h59m
Ave 20km/h

サイコンのデータ
Dst 548.4km
Time 19h52m
Ave 27.5km/h
Max 65.5km/h



  • 走行ルートのGPSログ
アルプスルートラボ
R25走行中、振動でロガーの電源が落ちて飛んでしまっています。
実際はR25大和街道を走り、R1に合流しています。



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  • 報告該当スレ
【キャノンボール】東京⇔大阪を1日で走る 19走目
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/bicycle/1298148555/
レスNo>>566より。



  • 機材について

  • バイク
ロードバイクをベースに、長距離用に装備を追加。
フレーム:Lynskey チタンロード
コンポ:SRAM Force
サドル:Fizik Aliante Carbon Braided
前輪:DH-3N72+OpenSportハブダイナモホイール
後輪:シマノRS80-C24-CL
フロントバッグ:防寒着兼カッパ上、デジカメ、電源回路、予備シフト・ブレーキワイヤー、予備電池
サドルバッグ:チューブ2本、携帯工具
ツール缶:輪行用ストラップ、エンド金具
アクセサリ:サイコンTOPEAK V10x、GPSナビMioC323

  • ウエア類
ジャージ:全面ウインドブレーク素材の半袖ジャージ
レーパン:普通のビブショーツ
シューズ:ロード用ビンディング
ソックス:ユニクロヒートテックハイソックス
グローブ:指切り、冬用フルフィンガーを携行
防寒:アームウォーマー、ニーウォーマー
股ずれ対策:無し。激しく後悔。
バッグ:コロンビアのウエストバッグ

夜間は冷え込んだため、日が変わってから日の出まではカッパのお世話になった。
雨に当たる可能性もありうる。防寒具にもなる雨具は絶対に持っておくべき。
手袋は寒暖に合わせて2種類持っておくと快適。どんどん荷物が増えるよ!
この季節ならシューズカバーは不要だった。ただしガムテープで空気穴を塞いだ。
ウエストバッグは止められたが、結局持っていった。
使い慣れていることもあり、圧迫や擦過による痛み、腰痛は全く出なかった。
位置はジャージのバックポケットを隠さない、腰の低い位置に。
貴重品や小物類は全てここに入れていた。
あまり重くなると体に悪いと思ったので、ここに入れてある補給食から消費し、
バックポケット内の食べ物に手をつけるのは後回しにする程度の気配りはした。

  • GPSナビについて
質問が多かったので詳細を報告。
市販のPND、MioのC323を使用。
バッテリーが死んでいるため(そして新品でも数時間しかもたないため)、ハブダイナモホイールを利用して給電システムを自作。

ハブからのAC出力を整流し、シリーズレギュレータで平滑して5V出力。
並列にニッケル水素電池4本(計4.8V)を接続し、停車中でも電源が途絶えないようにした。
回路については「三端子レギュレータ」「シリーズレギュレータ」「7805」などのワードで検索すれば製作例がたくさん見つかる。
回路図が読め、半田ごてを扱えれば自作できると思う。
携帯電話充電にも応用可能。というかUSB端子で出力しているためケーブルつなげば簡単充電。
走行時の走りの重さは特に感じない。だがハブの重量があるため、自転車はズシリと重くなる。
MioC323は自転車用モードがないため、ナビゲーションさせると自動車専用バイパスにしつこく誘導するダメな子だが、
リアルタイムに地図を確認できるメリットは計り知れない。
また、夜間真っ暗な道をひとり走っているときは心細く、抑揚のないナビの音声ですら心強かった。
大音量のオーディオプレーヤーも内蔵しているが、さすがに痛いので使わなかった。



  • 補給レシート(キャノボスレ19より一部編集)

771 自分:りんすKey ◆UzIA5138is [sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01:52:29.38 ID:???
レシートうpします


後半露骨に増える補給頻度。



  • キャノボ挑戦レポート(キャノボスレ19より)

772 自分:りんすKey ◆UzIA5138is [sage] 投稿日:2011/04/06(水) 01:57:16.84 ID:???
連投失礼。レポート書きます。

装備はフロントバッグとウエストバッグ。ハブダイナモホイールでGPSナビ(Mio C323)駆動。
補給食はゼリー飲料*4、ピュレグミ*1、キスミントガム*2、ブラックブラックガム*1

  • 梅田新道~木津川大橋 35km
16時ジャストに出発。右膝に痛みが出やすいので、トルクを押さえて走る。
門真周辺で違和感。サドルがずれている。レール折れそうで怖かったが強めのトルクで締め対処。
清滝峠を越えれば木津まで下り基調。木津川大橋北のコンビニで、アイス食ってトイレ休憩。

  • 木津川大橋~亀山 106km
R163を東進。信号もなく移動ペースも速まる。
伊賀近辺で日没を迎え、長い夜が始まる。
名阪国道に連れ込みたがるナビを無視しつつ旧R25に入り、19時18分に峠。
交通量も街灯もなく心細い。ライトはNRX-35とUltraFireC3だが、ピーク付近のダート下りではよく路面が見えない。
ノートラブルで1号線に合流できたが、真っ暗な道を走ったことで、けっこう疲れが出た。
腹も減ったので、すき家1号線亀山で休憩。

  • 亀山~刈谷 179km
肉体的にも精神的にも回復し走り出す。
この時点では全身完調で、いいペースだった。刈谷でコンビニ補給。

  • 刈谷~浜名湖 247km
中盤に入り、気持ちが萎える。脚もだんだん疲れてきた上、右膝の痛みが出始めてペースダウン。
浜名湖が見えたが当然真っ暗。コンビニで一休み。

  • 浜名湖~島田 313km
バイパス地獄が続き、景色も変わらず参り始める。白線上キープでちょっとでも路面抵抗を減らす。
途中、痛みと疲労がたまってきたので270km地点のマクドナルドにピットイン。40分程度の大休止。
さらにバイパス区間を走っていると、夜明け。
日坂バイパスを回避し峠を越え、今日オープンのローソンで補給。おにぎり50円引き。

773 自分:りんすKey ◆UzIA5138is [sage] 投稿日:2011/04/06(水) 02:08:55.48 ID:???
さらに連投失礼します。続きです。

  • 島田~三島 406km
富士由比バイパス沿いのCRを走る。正面に見える富士山で多少元気に。
さらにレッドブル飲んだら超回復。脚が回るようになった。
だが疲労のせいで、ここから目に見えてストップが増えみるみるペースダウン。
富士川を渡る前にミニストップへ。メロンパフェおいしいです。
ここから沼津までは短調な直線道路。松林で海も見えず辛い。
箱根が近づいてきた頃、Giant乗りの人に声をかけられる。確かDefyアライアンス。
数km同行し、三島の箱根峠前最終ローソンで別れる。このときスポドリと2本目のレッドブル補給。

  • 沼津~根府側 456km
箱根は芦ノ湖まで1時間20分かかった。膝痛が恨めしい。
判断力や注意力を失っていたのか、芦ノ湖で痛恨のミスコース。
旧箱根を下るはずが椿ラインへ向かってしまう。大観山まで再びアップ。
下りは爽快。路上の砂はオートバイのお兄さんたちが全て蹴散らしてくれているため、滑る気がしない。
湯河原温泉に下ってしまい、24時間以内のゴールを諦める。
R1に合流すべく、太平洋沿いのR135を走る。快走路だが路肩が狭く自転車には辛い。
ハンガーノック気味で失速。対向車線側のローソン小田原江之浦店を見つけ、補給。

  • 湯河原~東京 548km
結局、20kmほど遠回りになった。集中力も切れているので、とにかく事故らないよう完走を目指す。
1号線に合流するとき、baruさんに会う。激励を受け東京を目指すが、目が死んでいるのが自分でわかる。
横浜までは丘が連続するような地形で、さらに体力を失っていく。
途中、眠気に耐えかねてコンビニ前でズルズルと座り込み30分仮眠。
横浜以降は市街地走行。休憩をとりつつ、18時50分に日本橋1丁目交差点到着。
ゴールがわからず10分ほどうろつき、18時59分にゴール。迎えてくれた方、ありがとうございました。
記録は26時間59分。この調子だと、ミスコースが無くとも達成は厳しかったか。

775 自分:りんすKey ◆UzIA5138is [sage] 投稿日:2011/04/06(水) 02:19:15.85 ID:???
最後です。

キャノンボールに初めて挑戦して、コースプランニングもさることながら出発時刻や時期も重要だと思った。
長時間のナイトランは疲労が溜まりやすい。景色も先も見えないし、暗い道だと心細くもある。
夜間に明るい東京大阪近郊を走るプラン、すなわち真夜中出発真夜中着が楽と思った。
交通渋滞も無く、市街地の移動ペースもあがる。ただ、宿泊や帰宅に際して問題があるか。
また、夜間補給で止まる度に体が冷えてしまった。もう少し暖かい時期が楽。

周囲に止められたが結局持って行ったウエストバッグは活躍した。
摩擦や荷重によるダメージは全く無し。
バックポケットが増えた感じで使い勝手はよい。GPSロガーもここに入れていた。
内容物は財布と携帯、補給食、手袋(指切りと冬用を持っていったため)、など。

乗車中、腰痛は全く出なかった。首は下ハン握って前傾を深くすると軽く痛む程度。
座骨の痛みは若干。十分に我慢できるくらいだった。
アリアンテでロング走ると毎度のことだが、肛門付近の皮膚が摩擦で炎症を起こしている。穴のあいた座布団が欲しい。
両手薬指、小指、手のひらが痺れている。皮膚の感覚がない。左の方が重症。
ハンドル肩部分に巻き込んだシフトワイヤーに圧迫され続けた結果か。

筋肉は、ハムと大臀筋が最も痛む。
普段、ハイペースで走ると真っ先に筋肉痛になる大腿四頭筋はさほど疲労してない。
思うに、膝をかばって踏み脚を抑えていたせい。
関節は右膝の皿下側、内側寄りが痛い。トルクを掛けると痛む。
膝さえ調子よければもう少し速かったはずなので、クリートのカント調整とかスペーサー挿入とか、インソール交換とか試してみたい。

以上でレポート終了です。長文連投失礼しました。

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最終更新:2011年04月14日 22:59
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