受信機

受信機

ここではメーカーごとの広帯域受信機を紹介する。
受信機全般の説明は受信方法参照。

用語

  • 混変調・相互変調
受信している周波数と違う周波数の電波が原因で
目的の周波数にノイズが載ったり、音声が被って来ること。
航空無線には周波数の近いテレビの電波が被って来ることが多い。
田舎より都市部の方が電波が多いので起こりやすい。

ケーブルテレビの周波数は伝送方法が有線のため、無線と同じ周波数帯も使われており
このためケーブルテレビの電線が架線されている地域では、ケーブルからの漏洩電波が被ることがある。
周波数は108~170MHzでこのうち音声周波数は113.75MHz~169.75MHzまで10波あるので
航空無線の周波数帯とも近いものがある。

混変調は、原因となる電波の数・アンテナの感度・受信機の感度・受信機の混変調特性が関係している。
つまり、混変調特性の悪い受信機はハンディアンテナなら問題なくても感度の良い固定アンテナを
繋ぐと混変調が起こるということもある。
  • 感度抑圧
強い電波によって目的の周波数の感度が落ちること。
混変調と同時に起こることも多い。
  • 内部発振(不要輻射)
受信機内部の回路から発生したノイズが、特定の周波数に被ること。
  • イメージ受信
特定の周波数で違う周波数の音が聞こえること。
ヘテロダイン方式受信機の特性で、混変調とは原因が異なる。
  • 感度
感度が高いほど弱い電波でも受信できるが、あまり上げすぎると混変調が起こりやすくなる。
ユピテル・アルインコ・マルハマは感度は良いがこの辺り注意。
  • 選択性(選択度)
受信している周波数を中心に、どれだけ目的の電波のみを受信することが出来るかという性質。
選択性はほぼフィルターの帯域幅で決まり、フィルターが広すぎると余計な電波まで受信し、
近接する電波が被ったりする。
このため固定受信機では帯域に合わせてフィルターを交換できるようになっているものが多い。
  • 混信
同じ周波数で複数の局が同時に送信することで被って聞こえること。
混変調とは違い同じ周波数同士の電波が被る。
AM変調の特徴で、混信の際は両方の音がかき消されることなく同時に聞こえ、ヘテロダイン現象により
雑音が発生する。

バンドパスフィルター

前述の混変調を防ぐため、バンドパスフィルターというものが販売されている。
これは航空無線の周波数帯のみを通し、妨害の原因となるテレビなどの電波を減衰させる物。
AORからABF-128が販売されており、アンテナと受信機の間に入れて使用する。
  • AOR ABF-128
  • 大進無線 DRF-VHF AIR

種類別

過去から現在までの受信機を羅列している。
一部に短波帯専用機や航空無線を受信できないものも含まれるので注意。

ハンディ機

  • DJ-X01
  • DJ-X1
  • DJ-X2
  • DJ-X3
  • DJ-X3S
  • DJ-X5
  • DJ-X7
  • DJ-X8
  • DJ-X10
  • DJ-X11
  • DJ-X20
  • DJ-X2000
  • IC-R1
  • IC-R2
  • IC-R3
  • IC-R5
  • IC-R6
  • IC-RX7
  • IC-R10
  • IC-R20
  • AX-400
  • AX-400B
  • VR-120
  • VR-150
  • VR-160
  • VR-500
  • MVT-3000
  • MVT-3100
  • MVT-3200
  • MVT-3400
  • MVT-7000
  • MVT-7100
  • MVT-7200
  • MVT-7300
  • MVT-7500
  • MVT-9000
  • MVT-9000MKII
  • MVT-5500
  • HR-500
  • VT-125
  • VT-225
  • VT-225II
  • AR16
  • AR900
  • AR1500
  • AR8000
  • AR8200
  • AR8200mk2
  • AR8200mk3
  • AR-Mini
  • RT-418
  • RT-419DX
  • RT-420DX
  • RT-421DX
  • RT-422DX
  • RT-510S
  • RT-518
  • RT-519DX
  • RT-522DX
  • RT-523II
  • RT-523DX
  • RT-540S
  • RT-550DX
  • RT-555PC
  • RT-560S
  • RT-570S
  • RT-618
  • RT-619DX
  • RT-623DX
  • RT-719
  • RT-723DX
  • RT-750V
  • RT-2001

固定機

  • DX-R8
  • IC-R70 
  • IC-R7000
  • IC-R71
  • IC-R7100
  • IC-R72
  • IC-R75
  • IC-R8500
  • IC-R9000
  • IC-R9500
  • IC-R100
  • IC-R2500
  • IC-PCR100
  • IC-PCR1000
  • IC-PCR1500
  • IC-PCR2500
  • FRG-7
  • FRG-965
  • FRG-7000
  • FRG-7700
  • FRG-8800
  • FRG-100
  • AX700B
  • VR-5000
  • MVT-4000
  • MVT-6000
  • MVT-8000
  • AR2001
  • AR2002
  • AR2300
  • AR3000
  • AR3000A
  • AR3030
  • AR5000A
  • AR5000A+3
  • AR5001D
  • AR7000
  • AR8600
  • AR8600mk2
  • AR-ALPHA

価格別

基本的には価格が高いほど高機能

2~3万円
  • DJ-X3
  • IC-R5
  • VR-150
  • IC-R6
  • DJ-X7
  • DJ-X8
  • MVT-5500
  • ARmini

3万円~
  • IC-RX7
  • MVT-7500
  • DJ-X2000
  • IC-R20
  • VR-500

4万円~
  • AR8200MK3
  • DJ-X11

固定機
5万円~
  • VR-5000
  • IC-R75
  • IC-R8500
  • AR8600MARK2

比較表

  • 凡例
    • 受信周波数:当該受信機で受信可能な周波数範囲。自主規制により歯抜けの場合が多い。
    • 受信モード:復調可能な変調方式の種類
    • メモリーチャンネル:受信機に記憶できるメモリーの数
    • スキャン:1秒間にスキャンできるメモリー数(ラジオライフ誌による)
    • サーチ:1秒間にサーチできる周波数の数(ラジオライフ誌による)
    • プリセットメモリー:予め登録されたメモリーの有無
    • 電源:電源として使用可能な供給源
    • アンテナ端子:アンテナ端子の形状
    • テンキー:周波数を直接選択できるキーボードの有無
    • 空線信号:鉄道無線で無交信の際の空線信号除去機能の有無
    • トーンスケルチ:特定のトーンが乗った交信のみスケルチを開く機能
    • 2波同時:任意の2周波数を同時に受信できる機能
    • 盗聴波:盗聴波のプリセットや、発見に特化したモードの有無
    • 定価:発売時の定価
メーカー 型番 受信周波数 受信モード メモリーチャンネル スキャン サーチ
アイコム IC-R3ss 0.495~2450.095MHz AM/FM/WFM/C3F 450ch
アイコム IC-R5 0.150~1309.995MHz AM/FM/WFM 1250ch 7.5ch/s 47ch/s
アイコム IC-R6 0.100~1309.995MHz AM/FM/WFM 1550ch 52ch/s 108ch/s
アイコム IC-RX7 0.150~1300.000MHz AM/FM/WFM 1825ch 35.4ch/s 66ch/s
アイコム IC-R20 0.150~3304.999MHz AM/FM/WFM/SSB/CW 1250ch 17.5ch/s 77.4ch/s
スタンダード VR-150 0.100~1299.995MHz AM/FM/WFM 1000ch 15ch/s 12ch/s
スタンダード VR-160 0.100~1299.990MHz AM/FM/WFM 1821ch 8ch/s 14ch/s
スタンダード VR-500 0.100~1299.99995MHz AM/FM/WFM/SSB/CW 1141ch
アルインコ DJ-X3 0.100~1299.995MHz AM/FM/WFM 700ch 10ch/s 16ch/s
アルインコ DJ-X7 0.100~1299.995MHz AM/FM/WFM 1000ch 5.9ch/s 18.6ch/s
アルインコ DJ-X8 0.100~1299.995MHz AM/FM/WFM 1000ch 9.5ch/s 31.3ch/s
アルインコ DJ-X11 0.050~1299.99995MHz AM/FM/WFM/SSB/CW 1200ch 7.5ch/s 53ch/s
アルインコ DJ-X2000 0.100~2149.999950MHz AM/FM/WFM/SSB/CW 2000ch
AOR AR-mini 0.100~1299.995MHz AM/FM/WFM 1000ch 8.7ch/s 12.4ch/s
AOR AR8200MK3 0.530~3000.000MHz AM/NAM/WAM/SFM/NFM/WFM/SSB/CW 1000ch 28ch/s 33ch/s
ユピテル HR-500 108~1000MHz AM/FM 500ch
ユピテル MVT-3400 108~1000MHz AM/FM 500ch 21ch/s 42ch/s
ユピテル MVT-5500 0.100~1300MHz AM/FM/WFM 2000ch
ユピテル MVT-7500 0.100~1300MHz AM/FM/WFM 2000ch 31ch/s 81.7ch/s

メーカー 型番 プリセットメモリー 電源 アンテナ端子 テンキー 空線信号 トーンスケルチ 2波同時 盗聴波 定価
アイコム IC-R3ss × 単3x3/内蔵/外部 BNC × × × × \52,290
アイコム IC-R5 × 単3x2/外部 SMA × × × \27,090
アイコム IC-R6 単3x2/外部 SMA × × × \27,090
アイコム IC-RX7 内蔵/外部 SMA × × \37,590
アイコム IC-R20 内蔵/外部 BNC × \73,290
スタンダード VR-150 単3x2/外部 BNC × × \27,090
スタンダード VR-160 単3x2/内蔵/外部 SMA × × \34,800
スタンダード VR-500 単3x2/外部 BNC × × × \57,540
アルインコ DJ-X3 × 単3x3/内蔵/外部 SMA × × × × \26,040
アルインコ DJ-X7 内蔵/外部 SMA × × \29,190
アルインコ DJ-X8 内蔵/外部 SMA × \31,290
アルインコ DJ-X11 単3x3/内蔵/外部 SMA \57,540
アルインコ DJ-X2000 単3x4/内蔵/外部 BNC × \90,090
AOR AR-mini × 単3x2/外部 SMA × × \37,590
AOR AR8200MK3 × 単3x4/外部 BNC × × × × \81,585
ユピテル HR-500 単3x3/外部 BNC × × × オープン
ユピテル MVT-3400 単3x3/内蔵/外部 BNC × × × \39,900
ユピテル MVT-5500 単3x3/外部 SMA × × × オープン
ユピテル MVT-7500 単3x3/外部 SMA × × オープン

アイコム

バランスの取れた定番機。
混変調も少なめだが電池の持ちが悪いのが難点。
電池の持ちは同価格帯のVR-150に劣る。
聞きやすい音質が特徴で長時間聞いていても疲れにくい。
アンプのオンオフ時のポップ音が大きめでイヤホンで聞く場合は気になる。
予め登録された周波数はないが、無線ショップオリジナルバージョンでは登録されているものもある。
R5より電池の持ちも良くなり、スキャン速度も速い。
これら4つはアイコムが海外で販売しているパイロット用の航空無線トランシーバー。
ebayなどで購入できるが国内で送信すると違法になるので注意。
HF帯専用の固定機。洋上管制に。
  • IC-R1500
  • IC-R2500
二波同時受信に対応したパソコンで操作するレシーバー。
  • IC-R8500
  • IC-R9500
  • IC-R100
  • IC-R7000
  • IC-R7100

スタンダード

アイコムのIC-R5と同価格帯のライバル機
電池の持ちは非常に良く頻繁に交換が必要なR5とは好対照。
付属アンテナは航空無線の感度良好。
混変調特性はR5に劣る
周波数はテレビ・ラジオなどが登録済み。
航空無線はサーチメモリのみ登録。

アルインコ

  • DJ-X3(S)
音質は余りよくないと言われるが、何故かACARSには向いている。
現行モデルの広帯域受信機で一番安い価格帯。(DJ-X01は除く)
  • DJ-X7
薄型のカードサイズ受信機。
堂々と受信できないときにポケットに入れるなどの使い方が出来る。
携帯製を重視するなら検討の価値あり。
  • DJ-X8
このクラスでは珍しい、テンキー付き。
プリセット周波数がエアバンドのみの、エアバンドスペシャルがある。
混変調は多めでバンドパスフィルター必須。
  • DJ-X11
イヤホン端子からIQ信号を出力することで複雑な改造なしでVDLの受信ができる受信機。
2波同時受信対応。
  • DJ-X2000

AOR

  • AR-mini
  • AR8200MK3
  • AR8600MK2

ユピテル

ユピテルの受信機は航空無線の感度が良いことで有名。
過去には航空無線専用機も発売していた。
ただし全体的に混変調が起こりやすい。
全ての受信機でテンキーを装備しているため周波数の移動が容易。
またスキャン速度が非常に速い。
  • HR-500
  • MVT-3400
販路が広くディスカウントショップでも売られている。
受信できる周波数が歯抜けなので、割り切って使うことが必要だが
VHF航空無線の受信には問題ない。
DJ-X3と並んで広帯域受信機では最安の価格帯。
  • MVT-5500
  • MVT-7000
  • MVT-7100
  • MVT-7300
ユピテルの中で航空無線を聞くならこれという機種。
  • MVT-7500
  • VT-125
航空無線専用機でVHF航空無線専用。
感度が非常に良いが現在の受信機に比べて筐体が大きいので持ち運びには難。
  • VT-225
VT-125をUHF帯航空無線対応にしたもの。
また空港内業務連絡波の周波数にも対応している。
アンプの電源が常に入っているため、交信がないときでもわずかにノイズ音がする。

マルハマ

ホームセンターや量販店などでも販売されているが、混変調特性はかなり悪い。
※マルハマは2010年2月2日で倒産。

SONY

  • AIR-7
  • AIR-8

アジア通信工業