夫婦生活一日目ネタ9

901 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 06:13:20 ID:???
アスカ「…ファースト」

シンジ、半歩引き。

アスカ「…実験、来られなかったわよね、あいつ。体調崩したとか言って」

シンジ、さらに半歩引き。アスカは一歩前進。

アスカ「…強くて優しい無敵のシンジ様としては、見捨てられないわよねえ。へっぽことは言えど、大切な同僚が風邪でダウンなんかしてたら」

シンジ、思わず二歩後退。アスカは三歩前進。
クロスレンジに踏み込むや、アスカはシンジの首根っこをがしりと捕まえ、握り込んだ!

シンジ「ぐえええええぇぇぇえっ!」
アスカ「この鳥頭の大馬鹿シンジ!アンタ、アタシに誓った十の誓いを忘れたってえの!」

碇シンジ、アスカへの十の誓いの一。
ファースト宅への出入り禁止。やむなく近寄る時には必ず保護者同伴のこと

シンジ「誓いってそんなの知らないよ!大体、綾波が病気で弱ってるのを放っておけるわけないだろ!」
アスカ「嫁さん放り出して、ファーストんちに行ってたのは認めるのね?」
シンジ「あ」

めりめりめりめりめり!

シンジ「あがががががががが!アスカ!チョークったらチョーク!」
アスカ「しかもね…その弱ってる綾波さんから、さっきアタシのケータイに電話があったわ…」


902 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 06:25:32 ID:???
綾波レイいわく。

碇君は優しかった…。
碇君は暖かかった…。
碇君の白くて暖かいものは美味しかった…。
貴方はまだなの?白くて暖かいもの…とても美味しいのに…そう、まだなのね…。
貴方、愛されてないのね…愛されているという幻想にすがりたいだけなのね…。
だって貴方には絆も証もないもの…。
無様ね…。

アスカ「絆ってなによ!証ってなによ!大体白くて生暖かいものって何よ、
この変態色情狂エロシンジがああああ!」
シンジ「おかゆに決まってるだろ!風邪で体力落ちてて、
ご飯食べられないっていってたから!大体生暖かいってなんだよ、誰もそんなこと言ってないだろ!」

アスカ「アタシ…食べたことないわよ。おかゆ」
シンジ「だってアスカ、風邪ひかないじゃないか」
アスカ「…あんたアタシが馬鹿だとでも言うつもりいいいいい!?」
シンジ「なんでさっきからそう話が飛ぶんだよってアスカ、ギブ!ギブアップだってば!」

卍固めに固められながらも、買い物袋を落とさないシンジは、いっそケナゲだ。


903 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 06:33:04 ID:???
アスカ「…許して欲しい?」
シンジ「許すもなにも、僕は悪いことなんか何もしてないってあだだだだだだだだ!わかった!わかったから!」

ようやく解放されて

シンジ「…で、どうすれば許してくれるわけ?」
アスカ「あたし今から病気になるから」

シンジ「…は?」
アスカ「頭痛い。目が回る。お腹もいたい。寒気がする。
今死ぬ。すぐ死ぬ。早く死ぬ。」
シンジ「…へ?」
アスカ「…ファーストはどれくらい酷かったの」
シンジ「…あんまり大丈夫そうじゃなかったかな。
顔真っ赤にして、ずっとうつむいてた。声も小さかったし。心配だよ」
アスカ「…頭痛い。目が回る。お腹もいたい。寒気がする。
今死ぬ。すぐ死ぬ。早く死ぬ。アンタ殺してアタシも死ぬ」
シンジ「…僕も死ななきゃ駄目なんだ…」
アスカ「…アンタがファーストにしたより優しくしてくれたなら…情状酌量の余地を考えてあげるわ…」
シンジ「…綾波にしたより優しくって」
アスカ「…気をつけなさいよね…あんまりアタシに優しくしすぎたら…
ファーストにもそれだけしたって証拠になるんだからね…」
シンジ「…よくわかんないけど、わかったよ…夕飯はおかゆでいいよね?自分で言ったんだから」
アスカ「…ふん…」
シンジ「お肉は無駄になっちゃうけど、明日でもいいよね」
アスカ「……あ”」
シンジ「料理が簡単になるから、僕は助かるけど……って、固まってないで、早く入れてよ。流石に疲れたよ…」
アスカ「……あ”あ”あ”あ”あ”」
シンジ「……お肉もちゃんと用意するから、病人は早く部屋に入って寝てなきゃ。ね?」
アスカ「……はい……」




905 :また別の日:2005/08/27(土) 14:57:03 ID:???
某マンション、深夜。

シンジ「ただいまー…」

プシューと音を立てて開くドアの向こう、リビングのソファーの上には

アスカ「おっかえりぃー!!」

タンクトップの下から臍丸出しのあられもない姿で、ビール缶片手に上機嫌のアスカ。
現在、野球観戦中。
シンジ、盛大にため息一つ。

シンジ「旦那の帰りも待たないで、食事の用意もなしに一人で晩酌あけてる奥さんって、ヒドいと思うよ?」
アスカ「あによー、相変わらずの前時代的な性差別主義者だわねー。アンタもこっちきて一緒に呑めばいいじゃん」
シンジ「先にご飯食べさせてよ。お腹すいちゃって」

そう言って上着をハンガーにかけると、エプロン着けてキッチンに立つシンジ。
洗い場のシンジの後姿をなんとなく目で追いながら、手伝う気ゼロのアスカは3缶目に突入。

シンジ「アスカってさあ」
アスカ「何?」
シンジ「段々ミサトさんに似てきたと思う」

スコーン!といい音を立てて、早くもカラになったビール缶がシンジの後頭部に突き刺さる。

シンジ「痛ぁーっ!」

アスカ、黙って4缶目に突入。
シンジの抗議の目線を鮮やかにスルー。
シンジ、またしても溜息。でもそれだけで精神的再建を果たすと、再びキッチンで食事の準備。
冷凍しておいた作り起きのギョーザに火を通してると、なんだか背後に剣呑な気配。


906 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 15:13:33 ID:???
シンジ「…どうしたのさ」
アスカ「ビール飲んでるところにギョーザ出すなんて、アンタ、アタシのことブタにするつもりィ!?」
シンジ「アスカまで一緒になって食べることないだろ!って、またご飯食べずに呑んでたんだね…」

シンジ、溜息がもう枯れそう。
枯れそうになりながらも、焼き上げたギョーザ一人前は、いつのまにか食卓に着席してたアスカの前に置く。

シンジ「少しかかるから、先に食べちゃってて」

またしても早々にカラになったビール缶を口に咥えて、何か言いたそうな顔でプラプラさせている
アスカに苦笑しつつ、シンジは自分の分のギョーザを焼きに入る。
早く焼き上げるため、ちょっと火力強め。
いい加減自分もお腹がすいてたし、何よりこうしないと

アスカ「……」
シンジ「先に食べててよかったのに」
アスカ「…ふん」

非常に扱いの難しい嫁さんを、待たせてしまうことになる。


アスカ「…」
シンジ「…」
アスカ「…」
シンジ「…アスカさあ」
アスカ「…あによ」
シンジ「何かあったの?」

アスカ「…わかってんなら、聞くんじゃないわよ…」

シンジ「わかった、聞かない」
アスカ「…ふん」


907 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/27(土) 15:33:51 ID:???
シンジが席に着くなり、少し冷めたギョーザをビールで流し込むようにして、早々に片付けたアスカ。

アスカ「…先に寝るわ」

今度はシンジを待たずに席を立つ。

シンジ「お疲れ様」
アスカ「…ふん」


アスカ「…ちゃんと歯ぁ磨いてからくるのよ」

寝室に消えるアスカの背中を見送りながら、

シンジ「…早く片付けちゃわないとかな?」

言葉どおりペースを上げて、自身の食事を手早く殲滅するシンジ。
皿をシンクに放り込み、洗面台に向かうと、食事の手伝いはしてくれなかったのに、風呂の準備はちゃんとしてあった。
妻の意を汲んで、カラスの行水よりは少しだけ丁寧に汗を流して、妻の言いつけどおりに、きっちりきれいに歯を磨く。

シンジ「きょうは早く上がれてよかったかな…」

寝室で、自分のベッドに背中向けて丸まってる妻は、まだ眠ってないだろう。
自分が行くまで、いつまでも寝ないに違いない。

シンジ「まったくわかりやすいんだから」

もっとも、そのわかりやすすぎるサインを認識できるようになるまで、随分とかかった僕だけど。

シンジ「いまがいいなら、それでいいよね」

苦笑したつもりの自分の顔が、自分で思ったよりも幸せそうに鏡に映り、シンジは自分で自分に少しあきれた。


910 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 01:30:07 ID:???
帰ったら、アスカが居間でだらしなく股を開いて寝ていたので、いささかゲンナリしつつ
タオルケットをかけてやろうとしたら、蟹バサミを食らった。

シンジ、顔面落ち。

シンジ「何するんだよ!」
アスカ「もうちょっと他にやることの選択肢があるでしょ!このグズ!ボケ!甲斐性なし!」
シンジ「突然わけのわかんないこと言いださないでよ!大体なんで寝たふりなんかしてるのさ!」
アスカ「うるさい!」

アスカ、蟹バサミからインディアンデスロックホールドに技を繋げる。
シンジ、悶絶。


911 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 01:32:35 ID:???
シンジ「で、結局どうすれば正解だったのさ」
アスカ「自分で考えなさいよ」

妻に膝枕で耳掻きしてやりながら、溜息のシンジ。

アスカ「…辛気臭いわねえ」
シンジ「だって普通反対じゃないか」
アスカ「性差別はんた~い」
シンジ「はいはい、わかったから反対向いて」
アスカ「ぶ~」

それでもまあ、僕らはこれが正解なんだろな。
そのことについては、いい加減納得しているシンジ。
納得はしているが、納得がいかない。これがもし

アスカ「ファーストの方が良かったなんてことはないからね」
シンジ「…なんでわかるのさ」
アスカ「なんでも全部わかるわよ」

自分のひざの間に顔を埋めて、ぺっちゃんこになってる妻の髪の毛を手串で削ってやりながら

シンジ「結局、アスカに勝てない僕が全部悪いんだよなあ」
アスカ「声に出してんじゃないわよ、このボケ!」

噛み付かれた。
シンジ、マジで悶絶。




921 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 10:34:23 ID:???
レイ「貴方、家庭のことで悩んでるわね」
シンジ「わぁっ!」

シンクロテストを終えての帰り道、きょうの夕食何にしようかなと
頭の中で献立を検索しながら、いつもどおりにNERVのゲートをくぐったら、
そこには何処から持ち込んだのかスクールデスクとパイプ椅子で簡易発令所を構え、
両手の上に顎を乗せて自分を睨んでくる、綾波レイの姿があった。

彼女に常識が通用しないのは今にはじまったことじゃない。
特にシンジがアスカと結婚してからの彼女の行動の突飛さ、支離滅裂さときたら、
およそMAGIでも予想できたもんじゃないのではなかろうか。

レイ「…家庭のことで悩んでるわよね」

まあ、悩みが無いかと言えば嘘になる。
彼の愛妻は例えるなら暴れ馬で、うかつに機嫌を損ねようものなら、
噛まれる、蹴られる、犯されるの、いわれの無い虐待を受けるのが確定するのだ。
でも


922 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 10:43:59 ID:???
シンジ「悩みはあるけど、結婚前の方が酷かったから。
だから、いまは大半は解決済みなんじゃないかな」

頭をぽりぽり掻きながら、シンジが忌憚の無い所を述べると、
レイは手の上に顎を乗せた姿勢は崩さないまま、静かにはらはらと落涙しはじめた。

シンジ「ぼ、ぼくなんか変なこと言った!?」
レイ「いえ…碇君の欲の無さと不憫さに、少し涙腺を刺激されただけ…」

欲が無いとかフビンとか、また綾波は変なことを言う~…。

シンジ「僕だって、結構好き勝手にやってるし。
別に僕が欲が無いとか、不憫だとか、不幸だとか、そういうことは無いと思うよ?」
レイ「ひとつ増えてるのは、無意識下では自覚のある証拠…」

シンジ、口を抑えるがもう遅い。
したり顔のレイ、調子を戻して

レイ「…で?」
シンジ「いや、『で?』って、話を振ってきたのは、綾波の方じゃないか」
レイ「…貴方の家庭の悩み…聞いてあげるわ…」


923 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 10:53:27 ID:???
癇癪起こしたアスカの扱いには、まあまあ慣れたと思うのだが、
なんというか、こういう状態のレイには逆らえない。
泣きじゃくるアスカの次くらいには逆らえない。
…最後までつき合うしか無いのかなあ。

シンジ「じゃあ…聞いてもらえる?家庭の悩み」
レイ「聞かせて…でなければ帰って…」

いまさら帰しちゃくれないくせにーと思いながら、レイの対面のパイプ椅子に腰掛ける。
かくして、ネルフ正面ゲート前でしめやかに開かれることとなった、チルドレン二者懇談会。
一人は既婚だけど。

レイ「…で?」
シンジ「…う~ん、家庭の悩みかあ。不満も無い訳じゃないんだけど、
いざまとめようとするとまとまらないもんだね」
レイ「…ブレーンストーミングからはじめましょう…
思いつくことを、なんでもいいから箇条書きにするの…やってみて…」


924 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/08/28(日) 11:00:51 ID:???
なるほどと納得シンジ。

シンジ「わかった…えーと、アスカの足癖が悪い。すぐ蹴る。顎とか脳天とかでも、
平気で踵で狙ってくるから、避けるのは本当に必死だよ」
レイ「巨凶、惣流の血、ゆめゆめあなどることなかれ、よ…
貴方、そのうち壊されるかもしれない…」
シンジ「おかげで最近は随分タフになっちゃったよ…アスカもああなった時には、
電池切れるまで暴れないと、次の日に持ち越すしね。鬱屈分」

シンジ、あははと笑ってみせる。
だめだ、既に悟りきっててしまっている。
こっち方面は今更過ぎて脈が薄い。

レイ「…次の作戦」
シンジ「次?」
レイ「…なにかないの?」
シンジ「うーん、そうだなあ。…アスカがあんまり家事手伝ってくれないこととか」





928 :続き:2005/09/01(木) 02:28:08 ID:???
レイ「家事…」
シンジ「うん。簡単な掃除とかはやってくれるんだけど、食事の準備とかは全然かな…。
疲れて家に帰ったときとかには、少ししんどいかも」

本人は、アンタに役目と居場所を与えてやってんのよ!って言って笑うんだけどね。
あはははは。

シンジも笑う。
が、やはりどこか無理をしている、乾いた笑いだ。
レイの目が光った。

レイ「いまはそれでいいかもしれない…貴方も満足している…
互いに不満はない…そうかもしれない…」

サングラスもしてないのに、目の表情を悟らせないゲンドウポーズで、レイが低くつぶやく。
シンジは不意をつかれて、へ?となった。

レイ「…でも…その些細なパワーバランスの歪みが…
いつかは貴方達の幸せを壊す…そんな日が来る…」

そしてそれは、きっと遠くない未来。
レイの目がシンジの目を射抜く。
その妙てけれんな迫力に、シンジは気おされた。


929 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/01(木) 02:49:28 ID:???
レイ「夫婦関係にあるもの…二人共に歩むもの…互いは互いを尊重し、
尊敬しあい、その立場は公平にあるべきだわ…」

それはまあ、もっともだと、シンジは思う。

レイ「碇君は…自分の心を砕きすぎているわ…彼女の喜び、彼女の願い、
それをかなえるのが貴方の喜び。二人の幸せを結ぶ絆、その関係はあまりに一方的すぎる…」

シンジ「…そうかな?」

言ってることはわからないわけじゃないが、同時に論理の飛躍も感じないではない。
アスカが家事をしないのは、確かに本人の怠け癖と、それを甘やかしてる自分のせいかもしれないが、
そもそもあのアスカが言って聞くものでもない。
大体にして、家のことはやらないにせよ、その分アスカは外で自分以上に働いているのだから、
これは単に役割分担って奴なだけではないのだろうか。


レイ「 甘 い わ 」


突然身を乗り出してきて、鼻息のかかりそうな距離で告げるレイの迫力に、シンジはビビった。


レイ「私には見えるわ…ある日、ほんのわずか溜め込んでしまった鬱屈を、
ふとした弾みで吐露してしまう碇君…激昂するセカンド…
マウントポジションからタコ殴り…彼女の内蔵電源が切れるまでの3分20秒間、
貴方は人外の暴力に晒される事になる…死ぬわ、確実に」

ことここに至って、自分の愛妻が汎用人型決戦兵器扱いされてることに怒りを覚え、
弁護の論陣を張ろうとしたシンジだったが…2秒であきらめた。
彼女の言うことはまったくもって正しいからだ。経験上。





940 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/15(木) 18:51:10 ID:???
最近、洗濯物を畳んだりキッチンに立っている姿が妙に色っぽくなってきて
性格もだんだん角が取れて優しくなってきたアスカさんになんか幸せを感じるシンジ君




…でも、洗濯物が半乾きだったり料理の味がアレだったりするのでちょっと複雑な気持ちのシンジ君


941 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/16(金) 02:34:31 ID:???
最近、洗濯物を畳んだりキッチンに立っている姿が妙に色っぽくなってきて
性格もだんだん素直になってきたシンジ君になんか幸せを感じるアスカさん

あれ?



942 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/16(金) 05:59:25 ID:???
      • しかも仕事が丁寧なので、とっても幸せなアスカさん


943 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/16(金) 22:40:02 ID:???
941
シンジを裸エプロンでキッチンに立たせ、
ダイニングからケダモノの眼で視姦するアスカを想像した。


シンジの尻が脳裏に焼き付いた俺はもう長くない気がする。





946 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/17(土) 09:59:15 ID:???
専業主夫のシンジ君。
彼を養うために一生懸命働くアスカさん。
アスカは仕事を家にまで持って帰ってきて、夫婦のすれ違いを作る。
「僕と仕事、どっちが大事なんだよ!?」
そして、全然構ってくれないアスカに対して、ついにシンジが怒ってしまう。
「シンジに決まってるでしょ。でも、ほら、アタシが働かないとシンジもアタシものたれ死ぬじゃない?」
涙目のシンジを必死になだめようとするアスカ。
頭を撫でて、ハグして、頬にキスして、涙を指先で拭いて、最後に唇にちゅっと。
それで、やっと落ち着くシンジ。
「ごめん。アスカ。僕、アスカの気持ちも考えないで、自分勝手なこと…」
「いいのよ、誰でも妊娠中は不安になるものよ。気にしないで元気な赤ちゃんを生んでね、シンジ♥ 」

うん、違和感無し。




952 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/17(土) 21:34:08 ID:???
ベビー用品を二人で買いにいった際
他人が選んだものが気になるアスカさん

アスカ「シンジ、うちはこれとこれにするわよ!」

シンジ「見栄はってない?」




954 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/18(日) 09:53:35 ID:MKbkr0Xf
何気ない主婦の集まりでいちいち見栄を張ってしまうアスカさん

「私の旦那は、国連と連携している組織で、パイロットをしているの」


家。
「アスカまた嘘ついちゃったの?僕はただのサラリーマンだよ?」

「う、嘘は付いてないじゃない!!ま、昔の事だけどね」




956 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/20(火) 01:44:21 ID:6FCBW+bb
2週間ぶりにシンジが出張から帰ってきた。
「あーあ、父さんと一緒に2週間も出張なんて、ほんとに疲れたよ、まったく…」
いつもは無口なシンジが、なぜかやたらと饒舌だ。

「はい、お土産のワインとフロマージュ。で、アスカ、何の本読んでるの?」
「…ダ・ヴィンチ・コード」
「へー、どんな、小説なの?」
「…シオン修道会って、秘密結社があってね」
「ふうん」
「儀式と称して乱交パーティーやってるの」
「…………………………ふうん」

「………ねえ、シンジ」
「………………なに?」
「………ゼーレって、何やってるの?」
「………………地球を守る、大切な仕事。」

「…一昨日、ファーストがうちに来て言ってたのとは、ちょっと違うわね」
「…そ、そんなことないだろ、綾波は一昨日はいっしょに。。。!」
「………へ~、あんた、ファーストといっしょに、ゼーレに行ってたんだぁ~~」
「何だっていいだろ!ぼくは地球を守ってるんだ!!」

次の瞬間、シンジの後頭部をアスカの回し蹴りが襲った。シンジはなんなく昏倒した。
「……自分の身も守れないくせに、何が地球守るよ。バカ」

アスカはシンジをひっ捕まえて、寝室へとひきずっていった。
「さてと、久しぶりにシンジのチンポでも、しゃぶるとするか」
アスカはシンジのブリーフを引き下げた。そしてそこにあったのは・・・

がっしりと嵌められた、貞操帯だった。
「…………テヘ。」
「…………テヘ、じゃないだろ。。。。。」




958 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/21(水) 00:11:39 ID:???
「今日の晩御飯なにがい~い?」
「何時に帰ってくるの?」
「さっきの電話ってシンジ?」

適当な理由を作ってはシンジ君に電話をするアスカさん
ちょっと迷惑だけどカワイイので許しちゃうシンジ君


959 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/21(水) 11:27:32 ID:???
958
trrrr……
「電話……出なくていいの?」
「どうせアスカさ。最近大した用事でもないのによく鳴らすんだ。」
「そう。碇君は悪い人ね。」
「どうして?」
「そんなに想ってくれる奥さんがいるのに浮気するなんて。」

苦笑いを浮かべ、唇を塞ぎつつベッドに縺れ落ちるシンジ君と綾波さん。


「まーだ残業してるのかしら。あいつってばホントに真面目よね。」
「ねーママー、ごはんー。」
「……そうね。先に食べちゃおうっか。」
まさか浮気してるだなんてミジンコの触覚程にも思ってないアスカさん。




963 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/21(水) 21:32:27 ID:???
深夜0時頃シンジは帰宅した
「アスカに遅くなった理由とか聞かれそうだけど・・・そのときはうまく答えよう」
そう決心するとシンジは扉をあけて家の中に入った

「ただいま~」
シンジの声が響く

「おかしいないつもならちゃんと出迎えてくれるのに」
変だと思いつつリビングに進もうとすると玄関には見慣ない黒い革靴があった

「お客さんでも来てるのかな」
いろいろ考えつつもシンジは足取りをすすめた

リビングにつくとそこにはシンジと綾波が身を重ねている
映像が映し出されているテレビと、それを唖然とした顔でみるアスカと
失望した顔で見つめるゲンドウがいた


964 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/21(水) 21:36:44 ID:2MepEpNX
「アスカ、どうして僕と結婚したの?」

「決まってんでしょ。あんたが碇司令の息子だからよ。なんか事業するにしても、
『ネルフの碇の嫁です』て言えば、いくらでもお金集まるのよ。こんな都合の良いポジション、
他の女に渡す必要ないじゃん」

「………へぇ、そんなもんなんだ」

「ていうか、アンタが『結婚してくれ』ていうから、結婚してやったんじゃない。アンタこそ、
どうしてアタシにプロポーズしたのよ?」

「………さぁ、どうしてだったんだろうね」

「まぁ、わかってんだけどね。スケベなシンちゃんは、アタシの身体が目当てだったってことくらい。」

「………はははは。」

シンジが罰ゲームでプロポーズしたとは、露知らぬアスカさんであった。






971 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/22(木) 01:55:15 ID:???
「アスカはどうして僕と結婚したの?」
「…結婚してから聞くんじゃないってぇのよ、このバカ」
「でも…時々すごく不安になるんだ。
なんで僕がアスカの隣にいるんだろうって。
なんでアスカが僕の隣にいてくれるんだろうって」

「アンタ、つくづく救い様の無いバカよね。バカだバカだと思ってたけど、これほどだとは思って無かったわ」
「うん…ずっと怖くて聞けなかったんだ。そんなバカの傍に、なんでアスカは居てくれるの?」

「はん…消去法で考えればわかることよ」
「消去法?」


「アンタ、アタシが他の誰かと結婚して耐えられる?」
「…」
「初号機でお相手んとこ乗りつけて噛み付くくらいはしそーだわよね。アンタ、切れると見境いないし」
「…」
「やらない自信、ある?」
「…もしかしたら、やる。かも、しれない…」


「で、アタシ。アタシが他の誰かとアンタがくっつくの、黙って見てられると思う?」
「…」
「そこで黙るな、バカシンジ」


972 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/22(木) 01:56:25 ID:???
「そうねえ。目の前にこれだけ飛びっきりの美っ少女が据え膳でぶら下がってたのに、何年も
放置プレイくれやがりましたグルメのバカシンジ様ですものねえ。
危うくこっちの賞味期限が切れるかと思ったわよ」

「…」

「アンタにアタシ以外の女なんか見させてやるもんか」
「…」
「アンタにアタシ以外の女なんか触らせてやるもんか」
「…」
「アンタにアタシ以外の女なんか食わせてやるもんか」
「…」


「ほら、アタシらみたいな危険なの、くっつけておかないと人死にが出るじゃん。
つまりは世界の平和のためよ。
人類の存亡かけて戦ったチルドレンの最後の仕事は、世界のために互いを生贄にすることだったってこと。
笑っちゃうくらいの美談よねぇ」

「…」

「だからほら…アンタがこうして傍にいりゃあ、世界はもっと平和になるって理屈なわけよ。

だからもっとこっち来なさい、バカシンジ。

ほらこっち。

ここだっつーの」




980 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/23(金) 00:18:12 ID:xuOCm6wF
シンジが帰宅すると、ちょうど電話機が鳴っていた。

「もしもし、碇です。あ、父さん?」

『今、病院から連絡があった。セカンドチルドレンが妊娠したそうだな。よくやったな、シンジ』

「あ・・・うん。あ、じゃあまた。」


嬉しそうな笑顔で、受話器を持ったまま立っているシンジを不思議に思い、アスカが寄ってきた。

「なにやってんのよ、バカみたくヘラヘラして」

「…今、父さんから電話があってね、アスカに赤ちゃんができたって」

「………あのジジイ、どうしてアタシが言う前にそんなことを言うのよ。。。」

「父さんがね、誉めてくれたんだ、シンジ、よくやったなって」

「………………」

「赤ちゃんができたから、父さんがほめてくれたんだ。ありがとう、アスカ。元気な子供を産んでね」

「………………ホンっトにバカね」


982 :馬鹿1号:2005/09/23(金) 11:58:51 ID:oP4BsuTW
アスカ「ちょ・・ちょっと・・。いたーい! 馬鹿シンジ!」
シンジ「ご ごめ・・。痛かった?」
アスカ「・・・・。ゆっくり動いて・・。」





987 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/24(土) 00:49:26 ID:???
シンジ「ぼぼぼ僕のお嫁さんになってくださいっ!」

ついに来たわー!待ってたのよー!
でもホイホイ受けて安い女に見られるのだけはごめんだわ!

アスカ「まぁ……別にいいけど……」
シンジ「ホント!?」
アスカ「ただし一つ条件があるわ。」
シンジ「条件?」




シンジ「ミサトさん……」
ミサト「ん~?何シンちゃん?」
シンジ「燕の子安貝って何処で売ってるか知りませんか?」


988 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:2005/09/24(土) 00:55:16 ID:???
「普通さあ」
「なによ」
「膝枕で耳かきって、逆の立場のが多いんじゃないかな」
「乙女の身体で四番目に恥ずかしい場所を無防備に見せてやってんのよ?
むしろありがたがって欲しいくらいだわ」
「……大きいの見つけたから。少し痛いかもしれないよ」
「スルーすんじゃないわよって痛たたたた、痛いってば、このバカシンジ!」
「はいはい、危ないから動くんじゃないの…ほら、取れたよ。こんな大きいの」
「そんなもん誇らしげに見せんじゃないわよ、変態!」
「そう思うなら、普段からもっと自分でちゃんと掃除してよ!」
「わかってないわねー、こういうのは人にやってもらうのがいいんじゃん…あ、その綿の奴好き」
「はい、こっちはお終い。反対向いて」
「……」
「どうしたのさ。早く反対向いてよ」
「この幸せの折り返し地点、もう半分過ぎてしまったと嘆くべきか、まだ半分残ってると喜ぶべきか…」
「……」
「シンジはどう思う?」
「アスカが僕の耳の面倒も見てくれるなら、わかる気持ちなんだろうけどね。いいから早く反対向く」
最終更新:2007年05月07日 16:01
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。